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かかとの崩れたサンダル

履き倒してきたサンダルの踵が崩壊した。
何を言っているか分からないと思うけど、つまり、そういうことなのだ。

ちょっとコルク調の靴底?というか、足裏を設置する部分がコルクみたいになっていることに、崩壊してから気づいた。
崩壊した理由には、随分と心当たりがある。完全に、自分が靴を脱ぐ時の癖のせいだ。

靴を脱ぐ時に、どこかの段差とか、ぶつけて良さそうなしっかりしたつくりの壁とかに踵を擦り付けて、というか、引っ掛けて?脱ぐのって、自分だけなんだろうか。

そんな変な脱ぎ方を、サンダルでもしていたらしい。いつの間にか踵の割れたサンダルは、まるで虫でも食ったかのようにどんどんボロボロになっていった。
床に崩れた破片が散らばって、おしまいになっている。どっかで落とした人間性を眺めているかのようだった。

無理して履くのは違うよな。こいつの寿命と受け入れよう。
次の相方を探すために、ネットサーフィンに繰り出した。
そんなことを理由にして、また、終わらない夜が来る。

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