第4回始まりは東大へのアポ無し訪問のコピー

第5回:目に見えない空気はこうして数値化された

前回は、東京大学の先生方と協力して「機微力検定」を研究開発することになったストーリーを紹介しました。

飯島さんと山本さんをはじめ、様々な人々の熱意・労力・時間をかけてついに形になった「機微力検定」ですが、そこで終わりではありません。検定結果が信頼できるデータかどうかを証明しなければならないのです。

今回は ” 機微力検定の結果と個人の特性には相関関係がある ”と証明した方法を少しだけ紹介します。

ーーー同じものを別の角度からアプローチすることで”見える化”したんです。

飯島さん:私たちは、この「機微力検定」の有用性を学術的見地から確かめる必要がありました。もちろん、自分たちの設計は正しいという気持ちで作ってはいますが、完全な正解がわかっているわけではないので…。同じものを別のアプローチ方法で測定して” 見える化 ”することによって、より精度の高い検定を目指しました。

飯島さん達が行った具体的な検証方法は以下の通りです。

①官能評価試験
②行動観察
③相手による主観的評価

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「官能評価試験」=印象分析です。コミュニケーションの中で、 自分が相手からどう見えたか・自分が相手をどう思ったかという印象を、条件を満たす形容詞対を複数用意したうえで7段階の重みづけの中からそれぞれ選びます。相手にも同じように評価してもらい、その評価のズレ値の総量を元に相関関係を因子分析します。

「行動観察」では、実際のコミュニケーションの状態をうなずき・笑顔・相槌・目の動きなどの項目に分けて1秒単位で観察します。

「相手による主観的評価」は、面接官からみた応募者への主観的な評価です。

飯島さん:そして上記3つの方法から割り出した個人の特性が、ペーパーテストである「機微力検定(能力測定試験)」の結果と合致しているかを分析するんですが、そこに相関関係が認められたんです。つまり、検定結果が様々な個人の特性と繋がりがある、と実証できたことになります。

ーーー「機微力検定」の分析結果を人事データに活かすサービスも開始しました。

上記の徹底した検証方法や相関関係が認められた事実から「機微力検定」が信頼できるものだとわかりました。それでは、この検定を受けた人や組織にはどんなメリットがあるのでしょうか。

飯島さん:現在は学生向けの座談会や企業様に向けた専門コンサルティング(People Analytics)のご提供を行っています。検定結果であるスコアシートを見ながら自身の特性を分析する中で「就活でのアピール方法がわかった!」という学生も多いです。スコアシートには特性の種類や数値が詳細に記載されているので、自分の強みを伸ばしたり弱みを改善することに役立つと思います。また、「機微力検定」を組織で受けてもらった際に、分析結果を人事データに活かす付帯サービスの提供も開始いたしました。

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「機微力検定」は受けてもらって終わりではありません。検定結果を上手く活用すれば、国籍を問わず、企業の採用選考の悩みや組織内の人間関係の不和を解決できる可能性を秘めています。

次回(最終回)は、組織でどのように検定結果を活かしていくのかというお話を具体例と共にご紹介します。

つづく。

(取材:野沢都子


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