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Day4 : 誰かになりたい

ペンネームというものにずっと憧れていて、
小さい頃からペンネームや芸名を考えるという遊びをよくやっていた。
勝手に性格や設定を決めて、”こんな人になりたい” を名前の中に詰め込むのが楽しかった。

小学生の頃、自分の名前の由来を親に聞いてくるという宿題が出された。
"人から必要とされる人になってほしい"
これは両親が私の名前に込めた思いだった。
ここ数年、そんな両親からの願いとは真反対な生き方をしている。
そんなことを考えてはなんて親不孝な子だろうかと、考えてしまう。


中学生の時、文化祭で劇をした。
そこでは自分と全く違う性格、違う名前の役を演じた。
与えられたセリフは普段なら言わないような強めの口調で、怒るように叫んだ。
その時、すごく楽しかったのを憶えている。
普段は出さないように閉じ込めていた感情をさらけ出せたような。
人に自分の強い感情をぶつけることは良いことではないと思っていたし、
大人から怒られたくない一心でそれとなく真面目に過ごしていたと思うから。
だからこそ、全然知らないどこかの誰かを演じている時間がすごく楽しかった。

現在、お仕事の時はペンネームで活動しているので、
こんな自分とは違う別の人間として生きている感じがして少しばかりの気休めになっている。

自分と違う人間になった気分で活動していて思うことは、
ありのままの自分で必要とされる日が来るのか。
どれほど先になるのか。

いつか名前に込められた願いを体現できた時こそ、親孝行ができたと胸を張って言える瞬間だとも思う。
親からもらった名前のまま生きるのって少しばかり苦しくて難しい。


自分らしく堂々と生きられるようになりたい



Day4 : 今1番変えたいこと


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