チャンスは準備のできている者のところに訪れる
いつものカウンセリングの時のこと。
カウンセラーさんにこんなことを話した。
「数ヶ月間、転職活動が思うように全く進まなかったですね。すごく良い企業からのオファーもあったし、第二新卒のチャンスもそこらじゅうにあったのに燻っていた。これはもう、さすがにやりたくないからだと思うんです。
しっくりこないというか。どうせ数年後にアメリカに移住したら全部置いて行くキャリアなのに、一番やりたいことじゃないのに時間使う必要あるかなって。
アメリカに行って、パートナーの家族から『あなたは若いんだし、やりたいことやりなさい』って言われて目が覚めた気がします。
最近は進学しようかと考え始めました。思えば就職したのだって、大学院に行く学費を稼ぐためだけだし。わたしのやりたいことは大学時代からいつもずっと変わらず研究だったんです。なら早く行った方がいいなって。本当に研究者になるんだったら早く始めた方がいいし。
そうしたらちょうど、学部時代にお世話になった教授から連絡があって、推薦状を喜んで書いてくださるとのことで、来月相談に行きます。教授からすすんで推薦状の話をいただけるなんて思ってもみなかった。調べていたら9月入学なら間に合いそうで。
本当にラッキー、というか最近いい感じにいろいろ巡ってきてます。」
カウンセラーさんは言う。
「これはただのラッキーじゃなくてさ、あなたのすべての行動の結果なのよ。
うつ病になるとさ、人によっては、人と話すのが怖くなって一日中布団かぶって過ごすような人もいる。
でもあなたはずっと動き続けて、人と会い続けて、勉強したり何かしらしていた。アメリカにだって行った。
あなたは偶然教授から連絡があったって言ったけれど、これは偶然じゃないの。
ちょっとスピリチュアルに聞こえるかもしれないけど、これはあなたが呼び込んだことなのよ。
パスツールか誰かの言葉で、『Chance favors the prepared mind. チャンスは準備ができている者のところに訪れる。』そんな言葉があるんだけど、まさにこれ、あなたのことだとわたしは思ったわ。」
すっごくしっくりきた。
そしてカウンセリングが終わってすぐに、仕事のことで悩んでいるパートナーにもメールで送った。
毎日一往復のラブレターのタイトルに。彼を救う言葉になりますように。
カウンセラーさんの言葉はいつも、わたしにインスピレーションを与えてくれる。
うつ病の治療のためのカウンセリングのはずだけど、マイナスを0に引き上げる治療というよりも、
プラスにどんどん引っ張ってくれるような、そんな感じ。
治療というよりも、占いに近いようで、コーチングにも近い、そんな感じ。
Chance favors the prepared mind.
わたしも準備ができたのかもしれない。
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