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アンコンシャス・バイアスみっけ

ダイバーシティ、インクルージョン、オープンイノベーション、レコグニション、大好きだ。別にカタカナではなくても。

右向け右、同調圧力、群集心理、嫌いだ。この類の話題にはワクワクできず、自分の価値感から大きく逸脱している。自己分析でも様々なコンピテンシーチェックのような分析でも、同様の結果で統一されている。まぁ何者でもないのにへそ曲がりなだけなのだが、「普通は」「みんな」という系統のワードに好感を抱かない人は少なくはないだろう。

初めて「アンコンシャス・バイアス」という言葉を聞いたとき、「当然自分にもある」と思ったが、具体的にすぐに思いつくことはなかった。ただ「自分は自分のアンコンシャス・バイアスを見つけ俯瞰して判断できる」と思っていた。なぜなら、それ自体も俯瞰して「得てしてこういう人がバイアスに気づかないんかな」とも無理なく思えていたから。

それから、自分のアンコンシャス・バイアスさんはどこにいるのか見つけたかった。友達・同僚・ご近所・好きな店・フォローしている人・メンター・本・服・趣味・検索履歴‥だらだらと「こんなとこに隠れてるのかなぁ〜」と意識してみたが、明確にそれらしいものは見当たらなかったと思う。

数週間後、それに出会い「やっぱりいたんだ〜!」と馬鹿な喜びも感じた。私のアンコンシャス・バイアスさんがいた場所は、名言メモの中だった。

私は趣味で名言や名コピー、エピソード等をメモ帳に書き留めている。著名人、偉人、知り合い、本 等、出典は様々だがこれが案外面白く、特に書き留めることがなかったときも1回/週くらいは読み返している。「これは座右の銘だな」と思うものもあれば「これの何が俺に響いたんだ?」「どゆ意味!?」という言葉もあるが、基本的には刺激や笑いを提供してくれるもので、気に入っている。だからこそ、名言メモにアンコンシャス・バイアスを見つけたときは「やっぱり見つけられたね」と自分をレコグニションしたいとも思った。

バイアスの内容は、ある意味シンプルで「同性の言葉が多く、異性の言葉が少ない」ということだった。ちなみにその名言メモの一番最初に書いてある名言は、友達の女の子が言った「そんなん知ってるとか、逆にアホやん」だ。これは、飲み会の際に、年上の男が年下の女性達にたいして知識をひけらかしマウントを取っていた時に私の友達が言った言葉で、単純に面白かったしなかなかのパンチラインだと思った。その名言は、その女の子が放った「醤油って大豆なん!?」から始まった会話から生まれた。「そんなん知ってるとか、逆にアホ」大好きな言葉だ。

そんな名言から始まっている名言メモだが、内容ではなく単純に数だけを拾っていくと異性の言葉の方が少なかった。「俺は女性の意見を聞いていない可能性はないのか?」「共感できない、と決めつけていないか?」「違う世界の話、と思っていないか?」と、まだ隠れているであろう残りのアンコンシャス・バイアスさんを探ったが、それはまだ見つけられていない。

そこでようやく気づいたのは、これは単純にバカの壁であること。わかろうとしない人に、わからせようとしてもわかりあえないのは、なんてことない。バカの壁があるから。何年も前にベストセラーになっている本に書いてあることが、今「アンコンシャス・バイアス」という姿で私のもとに戻ってきた。「仕方ないよ。あのとき名言メモやってなかったもんな」と慰めながら、名言メモに「バカの壁」を書き足す。

バイアスはなくように努力するのではなく、認識することが大切だ。そしてそれを「十分に認識しきれない」ことも合わせて認識する。これはリスクヘッジのように「自分にはこんな欠点があるかもしれない。。」と思考するのではなく、自身のバイアスを発見した暁には「こんな俺に気づく俺オモロ〜(と考える俺ってw!)」「まだ俺の知らない俺がいる!」というようにjoyに持っていきたい。

「誰が言ったか/やったか」には興味がなく「何を言ったか/やったか」が私の興味の対象だ。


また明日以降、出会える名言に思いを馳せながら。。。酒のんで寝るんだ。

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