若者よ足で稼げ!

皆さんは足で稼げ!と言われたことはありませんか?

私はあります。

今の時代はネットで大体の情報は手に入れることができます。

それはすなわち誰でもある一定の情報は、調べることさえ怠らなければ手に入れることができる。先人の教えも享受できるということです。

※調べる力に関しては今回触れません。

私が社会人1年目、日系のコンサルティングファームで働いていた時に、まさかの社長直下案件である飲食事業会社の再生案件にアサインしました。

(後に上司が軒並み倒れPJTには1年目の私しか残らないという悲劇が起こります。そしてPL(プロジェクトリーダー)に強制的になりました。)

皆さんも想像できるかと思いますが、社会人1年目にとって社長直下案件ほど成長曲線を描けるものはないです。毎日が学びの連続で、毎日が刺激の連続。胃に穴があくような毎日を送りながら、私はスポンジのごとくたくさんのことを吸収しながら、わからないことはどんどん自発的に調べ、最初から質は生み出せるわけもなく、量をこなして質を追求していきながらPJTを推進していきました。

スポンジとは言えど、絞ったら蓄えた知識が出ていかないように、自分の血肉になるようにインプットとアウトプットのサイクルを形成していました。笑

そんなある日…

クライアントとの経営会議の中で私は痛烈な一言を社長からいただきました。

「お前の情報は価値がない。お前の情報は調べたら誰でも得ることができるし、そんな情報のアウトプットしかできないお前自身の価値もない。もうやめれば?」

おっしゃる通りでした。

もちろん調べたことをそのままアウトプットしているわけではないです。

社会人1年目だからと甘えるつもりも一切なかったです。それなのになぜ、、、

経営会議が終わり、茫然としている私に社長はこう告げました。

「お前はそもそも頭が悪い。東大出身やいわゆる天才といわれる人間には普通にやってたら劣る。土俵を間違えるな。お前にしか出せない価値があるんじゃないのか?」

社長は間髪入れずに続けてこう告げました。

「足で稼げ。東大や天才といわれる人間は一定の不要なプライドや頭が回る分それを怠る。これがお前の土俵だと思うぞ。データでは机上の空論になるものをお前の足で検証して新たなデータや示唆を出せ。」

私の中で1つの土俵が形成された瞬間でした。

その通りだと思い、現場の生の声や、実際に現場のオペレーションをこなしながら休みの日も市場調査をし、見えてきたものが本当にあったのです。

実際にそれは経営会議で戦略まで落とし込んだ状態で議題に上げ、参加者全員のコンセンサスをとった状態で実行していくことになったのです。

単純な人間なのでうれしくなった私は喫煙所であった社長に

「社長!!!うれしいです!!!僕やっとわかりました。これが僕の土俵であり、誰にも負ける気がしません!この分野はキアコンでどうにでもなりますから!!!」

嬉しそうに報告する私に応えるように社長は

「いいか?俺が入手できる情報は二度とアウトプットするな。俺がつかめなくてお前にしかつかめない情報。すなわち足で稼いだ生の情報を俺に教えてくれ。それがよければそこからはタッグになって戦略も練っていこう。」

今でも私は常に足で稼ぐことを心かけております。私の社会人人生のバイブルともなるような金言をくれた社長。ありがとうございます。

皆さんも平均の人間になったらだめです。

5角形の指標があれば、そのうちの4つがだめでも1つ突き出てる。そんな人間でもいいじゃないですか。

KIACON…

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