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自粛期間が教えてくれたもの

少しだけ光が見え始めたこの時期に、自粛期間のことを振り返ってみようと思います。

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、私は去年から家を持たない生活をしておりました。
全国各地を回り、歌で皆様に元気を届ける活動をして、そこで出会った笑顔こそが私の原動力で「これが私の求めていた生き方だ」と心底思える、充実した日々を送っておりました。

そんな中、この新型コロナウイルスがやってきました。

歌う機会は奪われ、歌うことは禁じられ、人に会うこと、移動、外出もできない中で、大切にしていたことはことごとく封じられました。

家がなかった私は実家に戻り、自粛生活をすることになりました。

今思えば音楽の仕事をし始めてから毎日「何かやらなければいけない」という思いにどこか取り憑かれていたようでした。

そんな自粛生活で、私を癒してくれたものは音楽、文学、芸術でした。その中で懐かしい思い出に触れたり、自分自身を深く見つめ直すことができました。人生でこれほどまでに先のことを気にせず堪能できたのは学生時代以来でした。

そして実家を離れてからこの20年、家族と長い時間を過ごすことがなかった私は、何よりあたたかい実家があること、家族がいて食事を作ってくれること、洗濯をしてくれること、一緒に遊んだり、話す時間を持てたこと。ゆったりとした時間の中で、その有り難さを深く感じることができました。

それは、神様がくれた休息のようにも思えました。

いつも歌えていた場所がなくなり、会えない日々の中でも、仲間たちとオンラインで歌い、繋がれたことで、改めて周りにいてくれる人たちのあたたかさを感じました。そしてこの期間に皆様にお届けした「We Are Not Alone」「Special Gift」を聴いてくださった方々から、「前向きになれる元気をもらえた、心から癒された」とお声を頂き、改めて自分の信じる音楽を創り、歌い続けていこうと思えました。


“当たり前だったことが、大切なことになった”


この期間の経験を無駄にしないように。

今後、音楽として皆様にお届けできますように。


まだ予断は許さない状況は続いていますが、皆様が日々穏やかな気持ちで過ごしていけますように。

「Special Gift」 MV 
https://youtu.be/NdHAsa9aMIw