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一人ご飯(チェーン店)の王様を探す

私はきちんと食事を味わえてないなとふと思った。私の食事スタイルは早く満腹感を味わうことを優先とした食事の仕方だ。食べ過ぎてるし、段々10〜20代のように大量に食べられるわけでもなくなってきている中でこの食事の方法を続けては自分の食欲や代謝と釣り合わないので、意識して食べ方を変えてみようと思う。

私は外食する頻度が多い方だと思うが、せっかくの外食をもうちょっとおいしく食べたい。いくつか馴染みのチェーン店をピックアップして外食の楽しみ方を模索してみた。

焼肉

これはひとり焼肉ではないとき食べた大きな豚肉

ひとり〇〇の代表例としてよくあがる焼肉。焼肉はただの食事というより、食事を楽しむ要素が強いように感じる。入りやすいチェーン店をピックアップしたかったので焼肉ライクに行ってみた。この日は私が応援している平井美葉ちゃんの写真集発売に伴うお話会があった。5ヶ月間ボディメイクをした美しい美葉ちゃんと対面した後鏡に映るパンパンの顔の私を見てショックを受けた帰り道、なぜか今日は焼肉にいかねばと思った。焼肉ライクは1人用の座席のあるおひとり様に優しい焼肉チェーン店。特別おいしいとかではないけど、1人で気軽に入れるという点では今回の条件を満たしている。焼肉屋にきたものの私は大量の牛肉を食べるとアレルギーなのか体調が悪くなる。それに顎が弱く歯ごたえのあるものは食べられない。何度か焼肉で窒息しかけた経験がある。焼肉ライクの肉はあまり肉肉しくなく1枚ずつが薄いので私のような焼肉不向きな人間が「焼肉今日は食べちゃったぞ」という感覚を味わうにはちょうどよい。ちょっとの牛肉の味とごはんとタレの味、煙のにおいさえ感じられれば私の焼肉欲は満たされるのだ。頼むメニューはカルビのセットとノンアルのレモンサワー。全然通じゃないメニューの上に、アルコールも偽物で、焼肉好きの人には怒られそうである。本当はハラミとかタンとか頼んでみたい。でもハラミで顎がずれたこともあるし、たぶんしゃぶるだけで飲み込めずに終わる。焼肉不向きな人間が焼肉を食べたという実績を作るには、ひとりのロースターが置かれていて仕切りもある店でだれにも見られず自由に焼肉弱者メニューを堂々と食べられることが大切なのだ。行く前はやたら食べたくなるのが焼肉。実は食べた後でいうと焼肉弱者が焼肉に行く必要はなかったという感想にいつもなる。食べた瞬間に欲が満たされて、食べ終わったときには焼肉ってそんなに好きじゃないな…と気付く。まあ忘れてまた焼肉にいく予感がするが。

回転寿司

はま寿司で一人席にいっぱいの寿司を頼む

回転寿司は1人だとすぐに入れて良い。これこそ1人で回転寿司に行くメリットだ。回転寿司は頼む順番が大切だと思っているがいつも正解がわからないでいる。食べたいと思った順番で食べてみるが最初の3皿で山場がきてそのあと「なんだか違う…」といつも思う。この機会に調べてみると一般的には淡白なものから旨味の強いものを食べる順番がよいのだとか。さて、一皿目を何にするものか…。大人ならば調査結果通りやはり淡白なものがよいのだろうが、やはり回転寿司に来た喜びを味わうためにはがつんとはじめに寿司然とした味覚を感じたい。寿司といえばまぐろ。回転寿司は己の欲望に沿って好きなものを自由に食べられることが魅力なのだからこれでよし。はま寿司は三種盛りがある。まぐろ、とろびんちょう、とろたくを食べた。うーん回転寿司に来たという感じ!ここからいきなりサーモンでは旨味が強すぎる。いつも冒頭にサーモンを食べるとそのあとのネタがそっけなく感じる。淡泊にいくなら…カツオだ。いつもサーモンのあとに食べてあまり味が感じられなかったが冒頭に食べるカツオはかなり味わいやすい。ここでしじみの味噌汁を飲む。出汁が効いていておいしい。寿司だけ連続で食べるよりも寿司と寿司の間に味噌汁を挟むとリセットされて次のネタがおいしく味わえる気がする。続いてブリ。ここで一度たまごを挟む。そしてエビ。エビはもうちょっと早いタイミングでもよかったか?たまごを途中で挟んでいるのであまり問題ないか。そしていつも序盤に頼んでいたサーモンアボカドをここで食べる。あ!このタイミングだ!いつも早めに食べていたが後半に持ってきたほうがおいしい。はま寿司のサーモンアボカドは大量のマヨネーズがかかっているのだが今回はマヨネーズを少し避けて食べる。いつもマヨネーズの味が強すぎていたが醤油とマヨネーズの配分がこれでちょうどよくなった。醤油とマヨネーズの組み合わせっておいしい。お腹が一杯になってきたのでそろそろ締めていく。酢飯で締めるのが苦手なのでたこ焼きを食べる。いつもなんこつの唐揚げを頼むがなんだか脂っぽく量も多いので志向を変えてみた。たこ焼きは2個入りなのでちょうどいい。でもやっぱり最後に食べるには重いかもしれない。回転寿司にきたら最後は甘いもので締めたい。いつもは大学芋を頼むが、サーモンとたこ焼きで少しさっぱりしたものにしたく期間限定のゼリーにした。この流れ結構悪くないな。初めて正解をたたき出したかもしれない。欲をいうならば穴子と軍艦も食べたかった。巻物は最後の方がいいらしい。今度は軍艦で締めてみるか…。回転寿司は何を頼むかについて自分と問答することが楽しい。ちゃんと自分に問いながら注文をするとネタの味もじっくり味わえる気がする。

サイゼリヤ

ゆきは辛味チキンが好きでも男は絶対チキンじゃ無理

金曜の夜に入ると仕事帰りの会社員が1人でワインを飲みながら過ごしている人の多いこと。どうやら先輩方は前菜を少しずつ頼みながらゆっくり時間を過ごすことを楽しんでいる模様。サイゼリヤのワインはデキャンタで400円。おつまみになる前菜類も200~400円程度で一皿頼めるので長時間食事を楽しむのにぴったりだ。40~50代のおじさんが多いなあ。1人のおじさんなんかワインを飲みながら寝ているぞ…。向かいには、女性の40代くらいのお姉さまがひとりでゆっくりワインを飲みながら時々本を読みちょっとしたおかずをつまんでいる。かっこいい~。私もそういう女性に憧れる。私はお酒が飲めないので先輩方を真似するつもりでドリンクバーで白葡萄の炭酸ジュースを白ワインさながら飲むことに。最初はアスパラガスの温サラダと辛味チキン。ほうれん草のソテーと柔らか青豆の温サラダも悩んだが、ほうれん草はほぼ毎日家で食べているから却下、前に青豆はチビチビ食べて飽きてしまったので却下。ジュース、アスパラガス、チキン、ジュース、アスパラガス、チキン……と食べると大体30分くらい。無心で食べていると気持ちが整理されていく。さて次はメインを食べたい。サイゼリヤで一番好きなメニューは野菜ときのこのピザなのでこれは頼む。でも小エビのたらこソースのパスタをずっと食べてみたかったんだよな…。今日はたくさん食べにきたし両方頼んでみる。届いてみるとパスタの量が想像より多い。おいしいには間違いないが…。最後はフードファイトになってしまった。しっぱいしっぱい…。ハーフサイズがあったらいろんな味を楽しめていいな、なんて思う。そんなことをしたらサイゼリヤでパスタが最安で150円で食べられてしまう。パスタとピザではなくて、ピザに一品前菜を加えるか、ピザとデザートにすればよかった。デザートなら私はイタリアンプリン一択。濃厚でおいしいから。これだけ頼んでも2,000円に満たない。とにかく満足度が高い。一人ご飯の王様はサイゼリヤに決定したい。楽天マガジンをスマートフォンで読みながらドリンクバーのジュースを飲んで、閉店まで楽しめた。難点としては学生が騒がしいくらいだろうか。でも座席の運次第で先輩方の多いエリアに案内されれば気にならない。

いつもはnoteを書くときは実生活ファーストで起きたことを書いてきたが、今回は先にテーマを決めてそれを実生活で実行しその結果をnoteに書いてみた。実生活があってそれを記録するのとはまた違う。いつもの書き方がノンフィクションのドキュメンタリーだとすると、いわばアクションドキュメンタリーだ。日々はあまり変化がないので、ちょっとした仕掛け"アクション"を起こしてそこから考えたことを記録してみようというわけだ。割と退屈な毎日だから、こうやって何か企画して動いてみるのも悪くない。次はチェーン店の喫茶店比較とかも楽しいかもしれない。

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