雑で不親切なレシピが好き【日記】
サリ麺をご存じだろうか。
キムチ鍋!もつ鍋!しゃぶしゃぶ!!などなど、鍋物なら何でもござれ、鍋にぶちこめばシメられるよん、という乾麺である。
韓国では、このようなスープがついていない乾麺にも馴染みがあるようだが、日本では韓国料理好きの人くらいしか知らない代物だろう。かくいう私も、最近知った。
物価高で5袋入りの乾麺が450円になって買いづらくなった時期に、スーパーでこれが5袋298円で売られていた。思わず、私は訳がわからないままカゴに入れたのだった。
ルンルンで家に帰った後、気づいた。
スープがないことに。
まあいい。なんとでもなる。
次の瞬間、パッケージのある一言に胸打たれた。
茹で時間の目安すら書いてないだと、????
こんな不親切なこと、最近ではあまりない。
しかし、万が一茹で時間の検討がつかず多少煮込み過ぎても、のびにくいのが特徴らしい。ツルツルシコシコ。
スープがなくてアレンジの幅が大きいことといい、茹で時間の指定がないことといい、あまりに自由度が高すぎる。
いろいろ試して、好きなアレンジや茹で時間を見つけてくれよな!!ツルツルシコシコの俺が受け止めてやるぜ!!!という器のデカさを見せつけられている(青空に大きな透けたサリ麺の妖精が、親指を立てて笑いかけてくる様がみえる)。
…なんだこの雑で不親切なレシピ、すっげえワクワクすっぞ!!(タイトル回収悟空)
何を隠そう、私はアレンジ大好き人間だ。
カレーをスパイスから作ることにハマっているし、ラーメンは何回も味変するし、料理では大さじなどを使って調味料を計ったりしない(←これはめんどくさがり)。
作り方を過度に指定せず、余白が大きくて、どう作るかは各々に委ねている、このスタンスが好きだ。
たまに失敗して、すこし美味しくない晩ご飯の日があってもいいじゃないの。次はこうしよって考えるのが楽しいんじゃないの。(まあ、一人暮らしで失敗しても他人に迷惑かけないしね。そしてサリ麺で失敗した日はない。いつも美味しい。)
だからこそ、このアレンジの自由度が大きいサリ麺にどハマりした。
それからというもの、日々スンドゥブチゲや水炊きや味噌鍋を作り、サリ麺をぶち込む生活が続いたのだった。。めでたし、めでたし。
…うーん。
これでは締まらない。
失敗してもいいから、冒険してみろ!!
そしたら、自分に合ういい方法が見つかるだろう!!
多少の失敗は俺がなんとかするから!!!
というサリ麺のようなデカい器の人間になりたいし、まずはサリ麺のような器のデカいサ(ラ)リーメンの後輩になりたい。
…おわり。
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