トルクメニスタン観光の思い出 11/24

深夜2時半、アシガバード空港着。レスリングのワールドチャンピオンシップの団体の影響で、入国審査が完了したのは午前4時過ぎ。ほとんど英語が通じず、かなり苦労する。

到着ロビーに出るや否や現地の謎のタクシードライバーに声をかけられ荷物を持って行かれそうになる。危うくトルクメニスタン旅行が水の泡になるところだった。翌日判明するがwi-fiが使えてもほとんどのネットサービスにアクセスできないので、現地ガイドと合流できていなかったら連絡が取れず、終わっていた。その後現地ガイドと無事合流。次の日の予定を確認し、朝5時にベッドイン。

ホテルは、ホテルの公式サイトで5つ星とのことだが、実際は1つ星以下のレベルだった。前泊者のゴミがそのまま、引き出しをあけたら使い古しの靴下でてくる、アメニティ汚いし一回開けてある、ベッド超硬い、タオル有りとあるのにない、ダブルお願いしたのにツイン、、、等。翌朝フロントに英語が話せる受付がいたので、苦情を入れたところタオルは補充してもらえた。諦めずに言ってみるものだと学習。

ベッドインから3時間後、8:30起床。というのもお風呂に入る元気もなく、また観光スタートが10:30ということもあり、起きた。熟睡は出来なかったものの観光スタート。

現地の建物、国立博物館、ニサ遺跡等様々な場所をドライブ&観光。写真を撮るためにアディショナルフィーが必要。

博物館では、古代からのトルクメニスタンの文化の成り立ちを説明される。街の建物は比較的新しいが、とても長い歴史があることを学ぶ。また、建物が白地に緑の反射窓で一見無機質だが、中に入ると人もたくさんいて、ガイドも親切でユーモアあふれて、あたたかい人間性をかんじた。

昼食&夕食共に現地のローカルレストラン。とても美味しく、フレッシュな野菜を食べるのは諦めていたので嬉しいサプライズ。

レストランの雰囲気もおしゃれで品川のシーズンテラスにきたのかと思うくらい。おそらく外国人向けだと思うが、トルクメニスタンにいることを一瞬忘れるくらいの雰囲気。

現地に行くと感じるのが、都市が異様にキレイ(ゴミ一つ落ちていない)、白い車が多い、女性の髪型服装、建物の圧倒的デカさだと思う。

ゴミを捨てると50日間プリズンにぶち込まれるということで、法律で禁じられている。そのおかげか都市全体はクリーンなのだが生活感がまるで無く、個人的にはかなり居心地が悪かった。また白い車が多い理由としては、ルールで決められているとのこと。トルクメニスタンの80%程度は白い車で、クリーンなイメージを持たせているらしい。因みにナンバープレートの色は4色あり、白、青、緑、とあと黒?。青か緑は政府関係者の車だったような気がするが記憶が曖昧。

続いて服装髪型についてだが、女子学生は赤色のドレスのような格好がユニフォームとのことで街中にはこの服を着ている人がたくさんいた。三つ編みでニット帽的なフィットする感じの格好の女性と、三つ編みはしておらずスカーフを巻いている女性の2パターンに分かれるが、未婚と既婚の違いらしい。未婚は三つ編み。因みに、男性のユニフォームはブラックスーツ&ブラックタイ&ホワイトシャツ。

建物はとにかくデカイ。写真ではなかなかサイズ感が伝わらないのだが、東京ドームが街の至る所にあるイメージか。高さも100mオーバーのものが大きく、大抵が金色のオブジェを有している。至る所にある金色の装飾もまた不気味さを際立たせているが、自分が思った印象は"金メッキ"だった。勿論街の中心地は栄えている?(この表現が正しいかは要検討)が、車を少し走らせると貧困層が住んでいるような家が現れ始める。アシガバードの光と闇を垣間見た気がした。テレビで見る北朝鮮とまさに同じイメージであり、トルクメニスタンは中央アジアの北朝鮮、と表現される理由も納得である。ただ、貧困層と思われる様子を垣間見、生活感を感じることができたことで、異質さで溢れるアシガバードにて、逆に初めて精神的には落ち着けた気がした。

とはいいつつも、これは恐らくほんの数時間しか見ていない人間による表面的な話なんだろう。現地ガイド曰く、トルクメニスタン人はshare foodsの考えが強く根付いているらしい。困っている人は誰であっても助ける。情けは人の為ならずが近い表現かもだが、実は心やさしい国民性なのかもしれない。(正直share foodsを感じる瞬間は少なくとも一日目においてはなかったけれど)

アシガバード市内の観光は正直なところ良い思い出は無く、市民の部外者を監視するような突き刺すような視線が忘れられない。アシガバードに行くときはいつも以上に気を引き締めて行くのが良さそう。


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