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意志あるところにお金を置く

これからの時代、誰もが投資せざるをえない状況になるだろう。

とは言っても、いわゆる資産運用だけではなく、もっと大きな概念での投資なんだけれど、全てにおいて共通することなので、主に株式投資について考えていることを書きます。


歴史をみればもっと以前からそうなっていたんだけど、少なくとも戦後の復興期には、働いて得たお金はせっせと貯金する習慣が人々に根づいていた。
そのころは金利も7%以上あったし、なにより経済を立て直すために国民が一丸となっていたから資金の需要も高くって、銀行に預けられたお金も一言でいえば、活かされていた。
つまり預貯金は、意味があった。

やがてバブルがはじけて、経済は急速に冷え込む。お金の需要は減って、金利はドンドン下がっていく。銀行や政府は時が経つほどお金の使い方がド下手クソになって、気がつけばマイナス金利なんて異常事態にもなり、一時的に騒がれたりしたが、速攻で人々は慣れていってしまった。

昔と今は環境が全然違う。なのに相変わらず日本人は、限りなくゼロに近い利息しか生まないモノにお金を預ける。
これ、なんでだろうと相当考えたが、やっぱりただ単に周りのみんながそうしてるからだと思う。
それ以外なんか理由あるの?と問いかけてみたい。おそらく、現金が一番安全だとか、ある程度の現金は必要だとか、そんな答えがくるのではないか。

もちろん生活していく上で多少の現金は必要だ。明日使う予定のお金を金融商品につぎ込むのはただのギャンブルだ。
でも例えば、あと十年は使う予定の無いお金は?
毎月の生活費が、毎月の給料だけで賄われている人がいるとしよう。本当はそうなってないといけないんだけど、そんな人も少ないだろうから、仮にいるとしよう。
この人に、失業などの緊急時用に、1〜2年分の生活費としての現金があったら、それを超える分の現金は全部投資にブッ込んでもなんの問題もないはずだ。

もうスッカリ見慣れてしまったが、年間でれいてんいくつの利息しか生まないなんて、ゴミみたいなもんだ。
今の銀行の利点なんて、流動性だけ。
今はまだお金もある程度のチカラを持っていて、使い方次第でイロイロな価値を創造できる。
にもかかわらずみんなゴミに全額ぶち込んでいる。すごくもったいない。
結果、なにも生み出さないまま、ジリジリと価値を減らしていった。
(デフレで価値高まってるじゃんとかいうツッコミは、笑っちゃうからやめてね)
だから暮らしにくい世の中になった。結局この国は、無関心な僕らがつくった。

僕は、何の目的もなく眠っている預貯金が、1人1人が真剣に考えた上で移動し始めたら、すごく面白そうと思ってる。
というか、そうなるだろうと思ってワクワクしていたら、全然変わらずに10年経ってしまったw

本来投資は価値を創造する行為だ。
そのためには、自分の中に、こうしたい、こういう世の中にしたいという衝動がないといけない。
その意志をお金にのせて、お金にも働いてもらおう。

例えば、意志ある株式投資というのはこうだ。企業の株を買うっていう行為は、100%応援のためだ。
この会社素晴らしい。次の世代に残したい。そういう想いで買うものだ。
儲かりそうだからじゃない。応援していたら結果的に儲かるもの。

この国を良くする方法っていろいろあると思う。頭の良い人はたくさんいるから。
その中の一つとして、一人一人がお金の使い方を変えることは意味があると思う。

お金が信用されているうちに、色々なものに変えていこう。
企業でも、団体でも、自分でも、他人でもいい。
自分の意志ある場所にお金を置こう。

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