不思議の国のアリスと学問のすすめ

 不思議の国のアリスを読み始めた。まだ、初めから、数ページのところだ。

 物語の始めに、アリスは、チョッキを着て懐中時計を着たウサギに出会す。そのウサギを追いかけて、アリスは、うさぎ穴に飛び込む。
穴は、深く、あんまり長いこと、落下し続けてるもんだから、眠くなってくる。退屈して、いま、どの辺を落ちてるのか、考え始める。
「経度は?緯度は?」と喋りながら。といっても、経度の意味も、緯度の意味もよく知らないまま。
「きっと、地球の真ん中あたり。4000マイルも落ちたにちがいないわ。」と、不確かなことを、勝手に断定したりする。

 話は変わって、今日、勉強をまた始めた。
医学の勉強。
だれも、教える人はおらず、相棒と2人、独学で。
独学のおもしろさって、アリスと同じところに、あると思う。
自分の仮説や推測を、だれにも否定されたりバカにされたりすることなく、好きなだけ、追求し、述べられる。
安心して。

 疑問点を調べる。調べても分からなければ、仮説を立てる。そのうちに、仮説を楽しんで深めていると、疑問点が、不思議と解決される。
そういうことが、今日は、3度ほどあった。
厳密に、どんな時も、正解の事実を追うだけでは、全然、勉強は楽しくない。
厳しい人に、見張られているようなところや、
少しでも嘲笑される、不安なところに、
学問の楽しさは、訪れない。

 破茶滅茶な論法を、めっぽう得意げに能弁たれられる場所でこそ、
わくわくする発見と、分からないというおもしろさが、爆発できるんだ。

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