Good bye!強迫性障害。

私は昔から悩まされている行動がある。
少し長いが読んでいただきたい。

はじまり
小学生3年生の頃。何がきっかけかは思い出せないが、寝る前に家のドアを全部閉めることを始めた。気づけば毎日習慣のように行っていた。それをしなければいけないと思っていたのだ。

小学生4年生の頃。新しいお家に引っ越した。

それから数年経ち、高校生になってからまた家のドアを閉めることを始めた。なぜ始めたかは記憶にない。

大学生になり、父が単身赴任を始めた。家を守らなければという気持ちから玄関の鍵が閉まっているかを確認するようになった。玄関に行くついでに、バラバラの靴をキレイに並べることを始めた。

この時の私はこの行為はただの習慣であり、やることが当たり前だと思っていた。
この行為が強迫性障害とは知らずに。

強迫性障害とは
「ドアに鍵をかけたかな?」「鍋を火にかけたままかも」というその不安やこだわりが度を超して戸締まりや火の元を何度も何度もしつこく確認しても安心できない、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまう不安障害の一つ。
世界保健機関(World Health Organization:WHO)の報告では、生活上の機能障害をひきおこす10大疾患のひとつにあげられている。代表的なものに、不潔恐怖と洗浄、確認行為、数字へのこだわりなどがある。
<参考>
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_compel.html

私の度を過ぎた確認行為
父が単身赴任に行ってから玄関の鍵を確認するようになった。流れはこうだ。
玄関の鍵を見に行く→締まっていることを確認。→靴を並べる→リビングに戻る。閉まってたかな?と思いもう一度見に行く。→安心する。→また不安になる。
これを何度も繰り返す。ついでに始めた靴を並べる行動も絶対にしなければいけない行動に変わっていた。

手で何度も触れ、目で確認し、大丈夫、大丈夫と言い聞かせても、リビングに戻ると、もう一回もう一回と何度も確認に行く。この時もし閉まってなくて変な人が入ってきたらどうしよう。という思いが拭えず、見ないより見たほうがいいと思って確認に行っていた。締まっていることは分かっているのだ。分かっているのに見に行ってしまう。酷い時は布団に入った後確認に行った。

ある時友達が、
家の鍵を忘れて窓をガタガタって揺らしたら鍵が空いたんだよねぇ。ラッキーだったよ!
と話しているのを聞いた。

私の行為がまた一つ増えた。ドアと窓の鍵の確認を何度も行うようになった。

私の場合はこんな風に行為が増えたり、いつの間にかやらなくなっていたりする。
分かっているのにやってしまう。それがとても辛い。自分でも玄関に何度も行くことに呆れていたが行かなくては安心できない。それがとにかく辛くてしんどかった。

現在の私。
この病気を知ったのはある心理学の授業で調べ物をしたときだ。私の行動に当てはまっていた。
だが、この病気を知った時安心した。病気だったんだな…と。
現在も治ってはいない。
しかし玄関に行く回数が減った。行きたくなっても、これは強迫性障害だと言い聞かせると大丈夫だと安心できるようになった。
これ以上酷くなった場合は病院に行こうと思うが、今のところ私は回数が減っているため少しの間はこのままでいようと思う。

今回は、できるだけ内容を削りながら書いたが、本当はもっともっと苦しく辛いこともあった。それくらいこの病気は私を苦しめた。
もし私のように悩んでいる人がこのnoteを見てくれたら書いた甲斐がある。
また、こんな病気があるということを知っていただければ幸いだ。

そしていつか私をこんなに苦しめた病気が治った際にはこう言ってやる。

Good bye!強迫性障害。戻ってくるなよ。