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続✕3・ELAC BS312の愉しみ 周辺機器:クロックジェネレーター

 我が家のネットワークプレーヤーはTEAC NT-505で、これにはクロックの入力端子が付いています。

ネットワークプレーヤーだけあって、もともとLANに繋いだときの音は悪くないのだけど、
オーディオ馬鹿の私としては、端子があれば繋ぎたくなるというもの。

でも、TEAC純正のクロックジェネレーターは高いし、はてどうしたものか、と。

そんな時に目に入ったのが、AUNE AUDIOというブランドのXC1というクロックジェネレーター。
純正TEACよりだいぶとお安い。でも、OCXOのクロックが入っている。本当なのか。

こんな記事を見に来る人は、今更そんなこと釈迦に説法だと思うけれど、
水晶クロックが乱れるのは、温度の変動が一因だという話があって。
それを恒温槽に入れて低減しましょう、というのがOCXO。

当然、温度を一定に保つ仕組みが入っている分、高くなるわけです。
それが、お安い。本当に本当なのか。

ということは、OCXO以外の部分でコストダウンを図っていると考えられるので、
クオリティは純正品には敵わないと思います。
が、腐っても鯛。熱してもOCXO。信じてみるか。

安物買いの銭失いでも良いや、ということで、導入してみました。

おっ?と思う程度には、効果があります。
たぶん、そのようにNT-505が設計されているのだと思いますが、空気感が微妙に変わります。

より一音一音が立つ感じ?
奥行きが少し広がって、モヤが取れる、と言うんでしょうか。

要するに、ノイズと音ボケが微妙に減るんだと思います。
たかがそれだけ。されどその体感効果は小さくない。

安くてこれだけの体感だから、純正品はもっと良いのかなぁ、と悪い虫が騒ぎそうに。いやいや、まずはこれで十分でございます。

空間表現の確認に、私はビル・エヴァンス・トリオのワルツ・フォー・デビイなどを使うのですが、
このジャズバーの空間、カフェノイズとでも言うべき皿のカチャカチャの定位感とリアリティ。
そして、拍手の前後左右と、ちょっとした反響。
ベースの背後に構えるドラムセット。
グランドピアノの音の肉付き。
お客さんの細やかなおしゃべり声。
扉が開閉するときの軋み。
これが、クロックにより一皮、、、いや、半皮くらいむけた感じになります。変化は本当に微妙なんです。

演奏を聴け、と怒られそうですが、それはそれ。
オーディオ馬鹿としては、しかしそういう微妙な変化に惹かれてしまうわけで。
ただ、繋いで僅かによく変化したのは確か。

この’僅か‘にお金を払うのが、オーディオ馬鹿の馬鹿たる所以。
まぁそれもまた、一興です。

注釈)
例えばPCオーディオで、ソフト側の工夫でリクロックをかけたりすると、音が明らかにクリアになるのを体感したことがあります。
それの、DAC版がクロックジェネレーターだと勝手に解釈しています。
少なくとも、その変化の方向性は同じです。

注釈2)
ドヤ顔で上記のようなことを書いたものの、DACの仕組み上、
外部クロックなどなんの意味もないという説明も散見されますね。

確かに、説明を読むとそんな気もするので、これはNT-505がクロックを入れると'音質が変わったと感じるように'
作られている、というのが正しいのかも知れません。
いずれにせよ、無知というのは怖いというか幸せというか、何とも言えないですね。