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サップで春イカ攻略・人生バラ色やないかーい

5/19日曜日、館山湾。
朝イチ、前回バラしたポイントへ直行しノーマルエギをぶん投げて小一時間シャクリ倒すも、全くもってノーヒット。お触り一切無し。目の前のゴムボートのアングラーも釣れてない。
そりゃそうだよな、前回は連休前、3週間も前だもん、ギチギチのドラグを鳴らしまくってバラした巨イカなんか、逃げたか誰かに釣られたかすでに死んじゃったか、ずっとココにいるわけないよな。

アオリイカの寿命は約1年。
「人間のトロい人生観なんか悠長すぎてヘソで茶を沸かすわ。ヘソ無いけどw」という声が海の中から聞こえてきた。
イカ釣りに執着しすぎておかしな妄想に取り憑かれはじめる。いつもの悪い癖だ。リベンジ果たせず、無念の敗北……今回も覚悟せざるを得ないのか。

浅場はダメなので一か八か、ちょっと深場をやってみよう。ストラクチャーに居着いてるかもしれないし。
往生際悪く、GPS魚探のマップを見ながら漁礁を目指す。周囲の茫漠たる海面を見てもどこになにがあるかなんてさっぱり分からないが、GPSと海図でピンポイントで攻めることができる。


PS-611CNⅡ ホンデックスのサイトより。


ホンデックスのこの魚探、単3電池8本で起動し1日余裕で持つ。海図にマーキングされてる漁礁などの位置もほぼ正確で、カヤックやサップ釣りに超オススメ。

ナギの海を漕いで漁礁の上に来てみる。水深は20mほど。魚探には今まで平坦だった地形がボコッと盛り上がって魚群も底にズラリと映っている。
とりあえずサップがポイントのちょい脇を流れるよう潮上に漕ぎ上がる。
無風。エギは真下に落ちる。垂直バーティカルでしゃくる。ティップランだと釣りづらいパターンだが、イカメタルだと思えば……
シュッシュッシュッとジャーク、ピタッ………
……来るわけないよな〜。
!?!?!?
イカ特有のふわふわアタリ!?
ん?き、キタ!?
半信半疑ながらビシッと合わせると、ガシッと掛かったぜおい!
ドラグがキュィーーーーーンと悲鳴を上げる!
春イカデカイカ確定!!!
やた!やた!やっっっっっったーーー!!!
前回みたくバラさないよう追い合わせは入れずゆっくり慎重に巻き上げる。ときおりグイーングイーンと強く大きく引き込む。アオリだアオリ、モンゴウじゃない。
だましだまし水面まで上げると、カンナには足先1センチほどしか掛かってない!
頼むぜ〜バレんなよ〜、慎重に慎重に、そーっとそーっとタモをイカの後ろに構えてラインを緩める。ブワッと一発噴射して無事ランディング!

エギはフラッシュブースト28gアジ金


う、う、う、嬉しい……マジ泣きそうw速攻スカリに入れて同じポイントを流すがアタリなし。他のイカも必ずいるはずなんだけどなぁ。後が続かない。

あ~そりゃそうか、魚探を見るまでもなく、いつしかサップの周りの水面がピチャピチャするほどアレが大量にやって来ていた。
カタクチイワシの大群だ。

ものすごい数のカタクチイワシ

初夏の風物詩ともいえるイワシの大群。今年も東京湾口にやってきた。イワシは海のお米と言われるほど生態系を支える大切なものだけど、ちょっとこれは多すぎる。魚探がバグるほど海底から水面までびっしりカタクチイワシたちで埋め尽くされてしまった。

実際は水深20mほどある。サビキを落とせばイワシの入れ食いを楽しめるが…

外房の大原ではイワシ付きの大鯛やヒラメを狙う釣り方もあるが、ここ館山湾ではイマイチ釣れたためしがない。一応マイクロジグを落としてみるもののやっぱり成果なし。

こういう反応の下に大物がいたら楽しいのになぁ

この辺には数カ所の漁礁があるので一応順番に攻めてみることにしたが、どこもぜーんぜんアタリなし。

風も潮もなくなりパラが効かない

時間は10時を過ぎていた。もうそろそろ帰ろう。出港地に戻る途中、あちこちのかけ上がりをジグヘッドワームで探るも、……スカ。

今日はもう終了、終了!狙い通り春イカが釣れたじゃないか!あれで満足しとけ!へい、もう十分でございます。あざしたあざした。妄想とともに11時すぎに撤収。

それにしても、このサップのおかげで釣り人生がガラリと変わった。
なかなか予約の取れないレンタルボート、シーズン終盤にようやく取れても行けるエリアは港前の狭い範囲に限られ、攻められるポイントはほんの数か所、そこを攻め終わったら行くとこなし……。みたいな昨年までの状況がどうよこれ、ナギなら好きなように好きな所へ沖釣りに行ける、夢と希望に満ち溢れたバラ色人生やないかwww

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