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本が読めない

なやみごとをつらつらと書き連ねるだけのnoteは初めてかもしれない。

最近、本が読めない。最近というのはここ1年くらいの話だ。実用書は読める。デザインの本の鑑賞もできるし、化学の教科書を読んで勉強もできる。読めないのは小説とか、新書とか、そういういわゆる活字の本だ。たとえば小説を読んでいても、登場人物の名前や特徴が頭に入ってこない。次のシーンにうつる頃にはもう前のシーンで何が起こったかを何も覚えていない。「この人、誰だっけ……」を繰り返していると、とても〈読書〉どころではない。そうやって疲れてしまって本を閉じる。それの繰り返しでついにはそういう本を全く読まなくなった。読めないなぁと思うのが悲しくて、そういう本に触らなくなった。読める本かどうか吟味してから読み始めるように。

集中しなくても〈鑑賞〉できる本なら読める。詩集とか、歌集とか、あるいは言葉のない類の写真集とか、図版集とか。でもそういう本をきちんと受け止められているかはわからない。表面的な意味を取って読み進めることができる、程度なのかもしれない。それはわからない。

読書は好き……だった、少なくとも以前は。時間を忘れられるし、きれいな言葉に接するとなんとなくいい気分になる。評論もや学術入門書みたいなものも、よく読んでいた。

本が読みたい。切実に。

1億円くださった方の名前を論文の謝辞に記載させていただきます