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湖南市選挙解説・秋の陣(その15)個人演説会

 ちょっと、自分の選挙が始まってしまったので、少し疎かになっていた「湖南市選挙解説・秋の陣」を再開したいと思います。私の選挙ばかりで面白くないと思われていたみなさん、お待たせいたしました。

 18時から湖南市中央の甲西文化ホールで開かれた自民党前職の「武村のぶひで個人演説会」は、430人の定員のホールが開始時の実数200人という驚くべき報告が届きました。これは裏金問題に対する強烈な反発であろうことは、市長選挙で市民と触れ合っていると判で押したように返ってくることからわかります。昨年の菅沼利紀県議の決起大会でも260人は集まっていたはずですから、ビッグイベントである国政選挙で県議選を下回るくらいしか人が集まらないということは、衝撃的な事実です。

 430人のホールに200人というのは、ステージからみればスカスカで、写真を見ても最前列などは空の座席が並んでいます。滋賀第3選挙区には旧民主党系の立候補者がいないわけですから、もっと自由に選挙参加ができたはずなのですが、集める力が弱っていることを露呈してしまっています。しかも、200人のうちの5人は私の陣営から聴きに行ってくると勢い込んで行った人たちですし、その他にも明らかに動員されている著名人の姿もあったとの報告がありました。

 さらに、そこには政党の支援は受けないと明言していた市長選候補者の前教育長が登壇しているのですから、これはこれで湖南市民としては驚愕しなければなりません。急に合同演説会としたようですが、本来は武村のぶひで個人演説会なのに、上座には前教育長が、その次に農林水産副大臣である武村候補本人が、さらには市議会議員補欠選挙の小林義典候補とそがべ一帆候補の4人が並んでいます。そがべ候補は岩根のみなさんの支援を受けながら前教育長を支援しているようです。

 今朝、京都新聞が「市民遺体撮影隠ぺい事件」について報道し、市民の間に湖南市役所に対する致命的な不信感が植え付けられ不安が広がっているというのに、市長、副市長、教育長、幹部職員で組織的に対応した隠ぺい事件について、前教育長は一言も触れなかったという報告も届きました。前教育長は生田邦夫市長ができていないことをあげつらわれて悔しいと強調し、生田市長が魂込めて命がけでやってきたことを引き受けてやらせてもらうと述べたという別の報告もありますが、公職というものはそういう私的感情で受け渡しするものではないでしょう。さらにいえば、隠ぺい体質も引き受けるのでしょうか。

 菅沼利紀県議は、生田市長が2期すればよかったが、それを前教育長が継いでくれたと評価していたということですが、私が4月に菅沼県議から聞いた話と180度違うので大いに戸惑っています。そのときには日本維新の会の柴田栄一県議も同席していたのを思い出します。会場にはよくわからないまま連れて来られていた人も散見されていたそうですが、引き続き届けられた1時間9分26秒に及ぶ音源を確認するにつけ、暗い気持ちになってきました。湖南市の自民党はこの先どこへ向かっていくのでしょうか。

 また、応援に駆け付けた現職国会議員と次期参議院議員選挙立候補予定者は、痛烈に旧民主党政権を批判していましたが、ここに湖南市で野合している奥村展三旧民主党元代議士が参加していたらカオスになっていたのではないかという報告も届きました。もはや市政をどうするかという以前の状況になっています。国政選挙の最中に自民党と旧民主党が野合しているのに批判し合っている、もう意味が分かりません。

 衆議院議員総選挙公示日という選挙初日に、草津市で第一声を上げた武村のぶひで候補は、予定されていた湖南市での選挙活動を飛ばして甲賀市で活動をしていたという報告も届いています。隠ぺい体質で不祥事ばかりだった4年間の生田市政をしっかりと引き継ぐ候補と一緒になっていて、裏金問題や統一教会問題で逆風を受けている自民党の支持が増えるとでも思っているのでしょうか。しかも、その背後では旧民主党と野合しているのですから、市民からの不信感は否応なく高まって当然だと思うのです。

 私は市民の遺体が勝手に撮影されてSNSで共有されるだけでなく、それが市長、副市長、教育長、幹部職員の間で組織的に隠ぺいされているにもかかわらず、市議会議員がひとりとして声を上げようともしないという背筋が凍るような現実を突きつけられながら、それでもそこに正面から突入しようとしている自民党に驚きを隠し得ないという感想を持ちました。私がそうした政治土壌と市役所風土に戦いを挑んでいるのとは別に、藤川みゆき候補が前教育長と互角以上の戦いを進めていることにも注目をしています。

 本当のことを書かれたのに「悪口」だなどという子どもの喧嘩のようなことばかり「陰口」として言っているのではなく、公開の場での言論や執筆により、市民の前で堂々と政治を論ずることができる政治土壌に湖南市を耕していきたいものです。なお、本日は3日目の火曜日でしたが、市長選3人、市議補選10人が立候補しているにもかかわらず、市議補選の選挙カーがあまり回ってきませんでした。これは平日なのでボランティアの数が足りていないものと思われます。明日は4日目の折り返しとなりますが、雨が予想されています。

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