【湖南市選挙解説⑭】中盤情勢変化あり
滋賀県議会議員選挙4日目、ということは9日間のうち中盤にさしかかったということですが、前半の最終日である昨日、いきなり個人演説会を開き、席数が400以上あるハコで60余りしか集まらなかったという情報もある藤川としき陣営の石部地先の事務所が空っぽになっているのが確認されました。
これは、昨日の個人演説会を前にして、胡蝶蘭3鉢をはじめ什器を甲西文化ホールに移動させたのかと思っていましたが、地元である下田地域に事務所を移転させたことがわかりました。
下田地域から打って出て市域の最も遠い石部地域にまで進出し、事務所を築城したにもかかわらず、わずか3日で撤退した格好になってしまいました。石部地先で選挙事務所を構えることは極めて難しいということがわからなかったのだと思いますが、生田邦夫市長はその点のアドバイスをしてあげなかったのでしょうか。
下田地先の事務所は川沿いの狭い道路の先にあるため、一般の有権者のみなさんが寄り付くには極めて難しい立地ではないかと思われます。市議会議員選挙であればともかく県議会議員選挙となるとやはり市役所周辺の中央地先に立地することがベストですが、そうでなくても幹線道路沿いに置いた方が人が集まりやすいと思います。
下田に拠点を置いたのであれば、藤川陣営の戦略としては、下田周辺の新興団地、とりわけ大谷団地に狙いを定め、そこから湖南工業団地自治会に攻め上る反転攻勢が望まれるでしょう。大谷交差点であいさつ活動をする藤川候補の写真も情報として寄せられていますが、まさにセオリー通りであると思います。
一方、三雲地先の奥村展三元民主党代議士の事務所に塚本陣営の幟旗を確認しました。序盤から嘉田由紀子参院議員を投入して後続の部隊が弾切れしつつある様相を見せていますが、生田市長と協力をしてアンシャンレジームを守り抜こうという姿勢が力強く観察されます。
そのほか、柴田栄一候補の菩提寺地先の事務所、すがぬま利紀候補の中央地先の事務所、塚本茂樹候補の岩根中央地先の事務所をそれぞれ巡回しましたが、特に大きな変化は見られませんでした。ただし、塚本茂樹候補は平和堂甲西店前の三差路を他陣営に占拠されないよう、へばりついて頑張っている様子でした。
(2023年4月3日記)