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【湖南市選挙解説⑧】選挙情報飢饉

滋賀県議会議員選挙が始まりましたが、湖南市選挙区ではどうも選挙後の自分の立ち位置を考えてか、市議会議員各位からのSNSでのアップに活発さが見受けられません。

県内のほかの選挙区や県外では、派手にSNSで有権者に訴えかけているにもかかわらず、湖南市内では何ひとつ情報が発信されていないのです。

詳しく政治的に主張し政策を訴えかけることができるFacebookでは、わずかに菅沼利紀候補が立候補時の状況をアップしているだけで、柴田栄一候補は2日前の辻立ちの投稿で止まっており、藤川人志樹候補は運用しておらず、塚本茂樹候補は4日前の県政レポートの表裏を載せているだけです。

湖南市議会議員のうちFacebookで県議会議員選挙に触れている人はありません。わずかに赤祖父裕美議員が「友達限定」で塚本候補の出発式の様子をアップしているだけです。Facebook界隈では湖南市の政治と選挙はないことになっているようです。

Twitterでは、菅沼候補が昨日まで川波忠臣市議と絡むなどの投稿をしていました。柴田候補のアカウントは動いていませんし、塚本候補は1週間前のカツ丼屋のオープンで止まっています。藤川候補は「カウンセラーとしき」名で運用していますが、最近はリツイートも停止しています。

市議では細川ゆかり議員と1年生の川波議員は活発に発信していますが、赤祖父裕美議員と松原栄樹議員のアカウントが2021年で止まっています。

Instagramの活用も菅沼、藤川候補がリードしていますが、生田邦夫市長から藤川候補に対する為書きはこちらにアップされています。柴田候補は投稿がなく、塚本候補のアカウントも正月から止まったままです。

YouTubeでは、菅沼候補が「滋賀県議会議員菅沼利紀チャンネル」を娘が生まれた1年前から運用し、告示後に石波茂元自由民主党幹事長からの推薦動画がアップされています。柴田候補は日本維新の会の街頭演説が確認できます。塚本候補はありませんが、藤川候補は出馬表明後に急拵えしたものがあり、4つの政策を訴えています。

市議会では中土翔太議員が6か月前まで「中土しょうたチャンネル」を運用していました。

さらに、藤川候補は「藤川としき一家ブログ」を運用しはじめていますが、これも2日前から止まったままです。選挙期間中のブログの更新は選挙違反になる可能性があるので止めておいた方がよいでしょう。

湖南市の政治はSNSやネットで知り得る情報が極わずかであることがわかりました。そうした中、選挙というのは、政治を担っている人たちが何を考え、私たちのくらしをどう良くしてくれるのかを確かめることのできる数少ない機会です。選挙期間中に事務所をぶらりと訪れてみるのもよいかと思います。

そこで、お昼前後に各選挙事務所を外から観察してみました。道路に面した菅沼候補の事務所は閉め切られていて、外から中の様子を窺うことはできませんでした。柴田候補の事務所は通りに面して開放され、運動員らしい人が出入りしていました。中には日本維新の会の代表などの為書きが貼られていました。

藤川候補の事務所前には選挙カーが停められていてお昼休みのようでした。ガラス窓には貼りものがされており、事務所内の様子は窺うことかできません。塚本候補の事務所は通りから少し奥まっていますが、相変わらず幟旗が林立していました。

県議会議員選挙に関してもそうですが、湖南市は情報飢饉の状態であり、これで有権者に関心をもってもらうことなどは到底できないでしょう。もしかしたら政治家のみなさんは情報を隠してこのままコソコソと選挙を終えてしまいたいのかとも思ってしまいます。各陣営とも有権者のみなさんと正面から向き合うべきでしょう。

(誰も情報を発信しようとしないので、見るに見かねて取材してみなさんの投票の助けにします。これだけでも情報は少ないと思いますが、これを手がかりに頑張って情報を掘り起こしてみてください。しかし、ものすごい額の税金の使い途をお預かりするのに、政治家のみなさんは信用状も提示しようとしないのは不親切ですね)

     (2023年3月31日記)

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