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【湖南市選挙解説32】コンプリート

「塚本しげき、塚本しげきでございます」

来たっ! 今度こそ!

嫁さまと一緒に玄関を飛び出すと、自宅の前を塚本しげき候補の選挙カーが通過しようとしていました。

ようやく来た! しかも、自宅前っ!

ふたりで手を振りながら歓迎して塚本候補とツーショット写真を撮ろうと通過しようとする車内をのぞき込むと、スピーカーから流れる声は録音で、運転手と助手席の運動員だけ。本人もウグイスも乗っていませんでした。

運動員は頭を下げ、小さな声でとりあえず「ありがとうございます」とお礼をいいながら、選挙カーは走り去っていきました。

走り去る選挙カーの後ろ姿を辛うじて写真に収めるのが関の山でした。

事務所方面に走り去る塚本しげき候補の選挙カー

今度も本人は来ないのか!

来る気がないのだろう!

そりゃ、あれだけ書いていれば怒っているのが伝わるだろう。前を通ると必ず飛び出してくるという情報が事務所に届けば、二度とこの団地内に塚本候補の選挙カーは入ってこないだろうなと嫁さまと話しながら家に戻りました。

そうしてしばらくすると、今度は生のウグイス嬢の声が大音量で聞こえてきました。

「塚本しげきっ、塚本しげきでございますっ!」

窓の外を見ると塚本候補の選挙カーが団地の外周道路を通りながら近づいてきます。

すわっ! 今度こそっ!

嫁さまとともに玄関を飛び出します。

待ち構えていると、向こうの方から選挙カーと随伴車がソロリソロリとゆっくり近づいてきました。自宅まであと30メートルというところで2台は停車し、助手席から塚本候補が降り立ちました。

重い足取りで近づいてきた塚本候補は開口一番、「すみません」と謝りました。なので、「ようやく来ましたね」と手を差し出して握手を交わし、ツーショット写真を撮りました。その横から「ご無沙汰しております」と小声で堀田繁樹議長があいさつをしてくれました。

塚本しげき候補とツーショット

さらに「お久しぶりです」と恐る恐る近づいてきた赤祖父裕美議員。「さっき、スパイしてたでしょ」と言うと、「え、わかりました?」と驚くので、「そのジャンバーを着ていたでしょ。向こうから丸見えでしたよ」と笑いました。

何をしてよいかわからない風の塚本候補にツカツカと近寄って行った嫁さまは、「お母さんや奥さんがどう思っていると思っているんや!いい加減にしいや!」と思いきり二の腕をしばいていました。

生田市長の名前を出した昨日も、出さなかった今日も、奥村展三元民主党代議士は布団を被ったまま寝込んでいたようですが、私はあいさつに来ていただいた候補はちゃんと出迎えます。

「全然寄り付かんかったやろ」と笑うと、「ここを通るのが怖かったんです」と塚本候補が正直に言うので、「最後に、じゃあ、みんなで写真を撮ろうか」と記念撮影をすると、「自撮り、うまいですね」とお褒めの言葉をいただきました。

塚本しげき候補(白ジャンパー)、堀田繁樹市議長(左から2人目)、赤祖父裕美市議(右端)

塚本候補一行は、ホッとしたのか、「お騒がせしていることを心からお詫び申し上げます」とアナウンスしながら13時30分に街宣活動へと出発していきました。ご健闘をお祈りします。

これでようやく4候補とのツーショットをコンプリートすることができました。

      (2023年4月8日記)

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