『傲慢と善良』を考える|読書感想文(ネタバレなし)
「人生で一番刺さった小説」という帯。
んなわけあるかい、と思いながら、惹かれて買ってしまった。
ずーんと暗く、考えこんでしまうような物語をあえて読みたい、観たい、そういう気分だったのかもしれない。
主人公たちは、私より少し上の世代。でも読んでいるとそれを忘れる。時に共感するし、時に理解できないし、なんというか、ものすごくリアル。
内省的な描写が多く、一緒に考えこんでしまう場面がたくさんある。
でも、ずーんと暗いかと言われるとそうではない。
20歳前後で読むとまた違うんだろ