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音楽

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記事一覧

これからも何度だって音楽に生かされたい

かっこいい音楽に触れると、私はたいてい泣く。 音楽を聴いて「私生きてるな」と思うことがこれまでにたくさんあった。 聴くだけで「よし、明日からも頑張ろう」って、すぐに前向きになんてなれないよ。 否定も肯定もせずただそこで鳴っている音を浴びて、ぼろぼろに泣く。 すっきりするどころかより深く思考の闇に潜っていったこともあるし、 ああそういえばお腹が空いているかもしれない、そう思ってアイスを取りに行ったこともある。 そういう小さな「動く力」みたいなものを、私は音楽から何度も得

私の20代には、たいてい星野源がいた|7月に聴いた3曲

私が星野源を聴くようになったのは、10年前くらいのこと。 あのとき「源さん」と呼んでいた星野源は、今や日本を代表するアーティストになった。 人気が出て寂しいとか、もっと前から知ってたとか、そういうことを言いたいわけではなくて。 ただ、とても思い入れがある。 曲を聴くだけでワクワクし、 良い歌詞だなあと涙して、 なけなしのお金でCDを集め、 載っている雑誌は全部読み、 布団の中でラジオを聴いて、 会ったことのない人と友達になり、 初めてのライブへ一緒に行った人が、5年後

6月に聴いた2曲|語彙力なくても語りたい

YOASOBIの『アイドル』という曲を、先月の終わりからずーっとリピートで聴いている。 この曲を初めて聴いたときの感想は、 「なんだこれ、やばい、天才」。 私の語彙力はどこかへ行ってしまった。 そんな衝撃を受けた曲、今まであったかなと思い返すと、もう1曲浮かんで。 だから今月はこの2曲について語ってみることにした。 語るといっても、私は日本や世界の音楽シーンに詳しいわけじゃない。 あくまで私の主観、だけど熱量の高い…暑苦しい記事になってしまうかも。 でもこれが、すごく

5月に聴いた曲|森道市場🌳フェス特別版

先月のこと。 愛知県、蒲郡で開かれる“モノとごはんと音楽の市場”。 「森、道、市場」へ行ってきました! 5月に聴いた曲の振り返りは、こちらの特別編でお送りします。 いやあ、やっぱり音楽って最高。 生でライブを見るのは4年ぶりくらいだったと思います。 アーティストの楽しそうな姿、スピーカーから鳴り響く音、会場の一体感。思わず体を揺らしてしまう気持ち良さ。 そして、屋外でマスクをはずして、久々にリップまでちゃんと塗って。それだけでなんだか楽しくて、ずっとニコニコしちゃいま

4月に聴いた3曲|やっぱり歌詞も大事

あっという間に5月。 月が変わるたびに「あっという間」だと思ってしまいます。 4月の頭はソワソワして、心も体もなんとなくしんどかった。でも、それも一瞬で過ぎて、少し軌道に乗ってきた気がする。 4月に聴いた3曲、紹介します。 今回は歌詞のことが多くなりました。 3月はこちら↓ アップルパイ /aiko 今回のアルバムの中でいちばんハマっている曲。aikoっぽいな〜いいな〜と聴いていたら、サビのメロディでもってかれた。 『ひとくち頂戴 目的はそれじゃないけど』って言うん

3月に聴いた3曲|音楽に救われる春

好きなものについて書くのってめちゃくちゃ楽しい。 この記事を書くたび、これをずっとやっていたいわ〜と思っています。 自分のnoteなんで、やればいいんですけどね。 3月の終わりから、もう4月になって、気持ちが不安定な日々。イライラしたり落ち込んだり。きっとそれはまだ続く。 私自身は職場が変わらないし、仕事の内容はもう2年以上ずっと同じ。 だけど、春だから。一緒に働く人は少し変わり、周りの慌ただしさ、お世話になりましたパレード、はじめまして同士で交わされる固い笑顔の挨拶。気を

2月に聴いた3曲|思い入れ濃いめの紹介

気付いたら2月が終わっていました。 よく聴いた3曲まとめ。 2月と言わず、いつ聴いても好きな曲たちです。 1月はこちら↓ ヒューリスティック・シティ /フィロソフィーのダンス 2020年の春にどハマりした、フィロソフィーのダンス。夫が「ラジオで紹介されてた、めちゃくちゃ良いよ」と教えてくれました。それまでアイドルの曲を聴くことってほぼなかったんです。当時仕事も辞めていて、今後のいろいろがどうなるかわからなくて、ご時世で激混みのスーパーに行くのが苦行で。でもフィロソフィー

1月に聴いた3曲|見たもの、行った場所

こちらのテーマ、ちょっとやってみたかった! 音楽と記憶が結びついていることがけっこうあります。 曲を聴いた時、「あの時期、この曲をよく聴いてたな」と思い出される感じ。香りと記憶とかもよく言いますね。 最近は、同じアルバムをずーっと聴いている、みたいなことがあまりなくなってしまったのですが、逆に「今この曲にハマってる」というマイブームがちょこちょこ訪れるようになって。 せっかくなのでそれを記録しておこうと思います。 いろいろ聴くので統一性がないのですが、ご紹介します。 今

愛が足りない こんな馬鹿な世界になっても|うちで踊ろう(大晦日)

年末になると思い出す。 2020年のNHK紅白歌合戦。 私はテレビの前で泣いていた。 歌や演奏やダンスなどで多くの人がコラボしたこの曲、フレーズを知っている方も多いと思う。 その、「大晦日」バージョン。 もしかしたらフルで聴けるのかな?と期待はしていたのだけど、星野源さんが2番を歌い始めて、私は呆然としてしまった。良い意味で。 源さんのことが好きな理由はたくさんあるけれど、そのひとつは、人間の暗い部分やどうしようもない情けなさ、それに対する苛立ちや諦めも、絶妙な言葉選びで