見出し画像

腫瘍が見つかって人工関節になった話4




 

こんにちは(^_^)
part4です😼



主治医からの説明があった夜、さらにいやなことがあった。前日から被れたりただれも起きてたところが悪化して、水疱ができていた。範囲もお尻だけだったのが左太もも全体までに広がっていた。

体勢が変えられない、特に左半身は少しも持ち上げたりできなかったのと、ずっとお風呂に入れなかったことが大きかった。どんどん悪化したし水疱は潰れた。潰れたところは痛くて全身かゆくてしょうがなくて寝られなくて、塗り薬は全然効いている感じがしなくて、保冷材でひたすら冷やして誤魔化すしかなかった。
肌がどんどんただれてボロボロになって色素沈着して汚くなっていくのがつらかった。


次の日、CT下針生検。
太ももに部分麻酔して、わりと太い針刺して組織を取り出すもの。

この検査では装具取らなきゃいけなくて、移動時は付けたままだったけれど、検査台に移ったあと装具取る動作がしんどかった。装具取るイコール足を持ちあげなきゃいけない。
なるべく持ちあげないように装具をクッションに押し込みながらずらして行った。
装具とると、つけてた部分のかぶれが特に酷くて、終わってからも付けるのやめよう、フリーにしてとにかく手術日までに出来るだけ治そうとなった。取るより付ける方が痛いので少し安心

生検検査の麻酔思ってたより痛かった。それと針が太すぎてぎょっとした。
あと整形の先生たくさん周りにいて緊張した。

クッションなどの厚みで膝が少し曲がっている状態が楽だった。検査台ではもちろんクッションなし。これがまた、、痛かった、、大きい痛みが数秒!じゃなくてそこそこなものがしばらく続く感覚。
伸び気味になった膝の痛さと麻酔部分の刺す痛さとなんでこんな、、って気持ちでここでも泣いてた。
検査台で泣いて生気失ってるところに、整形の別の先生が泣いてる私お構い無しに真顔で大真面目にモニター使いながら検査後の詳しい説明してた。今思うとなんだかシュール


長野での3日間に比べると、痛みも慣れてきて足の扱い方もだんだんわかってきた。


転院4日目20日(金)、この日から手術前日まで毎日39度超えの高熱が続いた。おそらく尿路感染。


最初の週末は高熱と悪化していく水疱とかゆみと戦ってた。


週明け22日(月)、熱出すぎてこのままだとまずいので、とうとう点滴することに。
熱で脱水になるといけないから水分の点滴と、対尿路感染への抗生剤の点滴。

点滴3回失敗あって、腕パンっパンに腫れて痛かった笑


この日、手術日が25日(木)と決まった。
生検検査の結果は、出血が多すぎて組織がうまく取れなかったようで、少し時間がかかるかもと言われた。
でも悪性なら血液中にもたくさん浮遊していて、何かしらの反応が出るため、やはり良性の骨巨細胞種だろうと言っていた。
まだ確定ではなかったが、手術の予約を入れないとどんどん後回しになってしまうのもあり、思っていたよりも早めに予定が決まった。

悪性腫瘍かもしれないという不安と、先行きがわからない不安が少し解消されてほっとした。


23(火)はまたまたレントゲン撮ったり造影剤使ったCT撮ったりした。
手術の予定ができたことで少し前向きになったことや、足の痛みや扱い方に慣れてきて過ごしやすくなったこともあり、前の週よりだいぶ心が元気になっていた。それなのに、検査中や検査終わって病棟の看護師さんのお迎え待ちしている時、ふわ~っと、なんでこんなことしてるんだろうって考えて、ザーザー涙流した。みんなすぐ気が付いてティッシュでとんとんしてくれたり、たくさん励ましてくれて優しかった。


24(水)にもなると本当に痛みに慣れて、あんなに痛かった足を持ち上げる動作も、自分の右足を使ってゆっくり少し上げるくらいなら痛まなくなっていた。慣れってすごい
でも波があって、痛いときはやっぱりすごく痛かった。

1日4回朝昼夕と寝る前に痛み止めとかの飲み薬があった。日中は飲むスパンもあまり長い時間空かないのであまり痛みは感じなかったが、寝る前の薬は明け方には効き目が切れて、毎日明け方には痛みで必ずと言っていいほど起きていた。

座薬を日付が変わるギリギリに入れてもらうようにしたら、明け方起きることはなくなった。
でもかゆみはずー-っとあって、これは本当に酷くて全然寝つけなかったり夜中何べんも起きたりした。

この日になんと予定より早く生検検査の結果出て、やはり良性でしたよー-と。とっても安心。
次の日手術で朝早いからいつもより早めに寝た。

手術中稀に神経麻痺や血管損傷が起こるとされていたり、かなりの出血が予想されていて輸血の可能性もあるとのこと。そんなもんだから不安もたくさんあったが、それよりも手術できる喜びと、やっと次のステップにいける喜びが大きくて、ポジティブな意味でドキドキしていた。


25(木)、朝起きると手術の励ましメッセージが来ていて心がほかほかした。わざわざ早起きして送ってくれたのがわかった。


いざ手術!手術名は「ひだり大腿骨 腫瘍切除術 人工関節置換」だった。
全身麻酔で、麻酔がかかってから左足全体をバーーっと洗浄しますと言っていて、ああ麻酔なかったら洗浄ものすごいきつかっただろうな、、、よかった先生ありがとう、、となった。

直前までたくさん話していたけれど、あっという間に麻酔が効いて意識が飛んで気づいたら終わっていた。
起きた瞬間足がとんでもなく重いのと、寝ていただけなのにものすごい疲労感で変な感覚だった。あと普通に足というか傷口あたりがめちゃくちゃ痛かった。

後から知ったことだけど、8時間半くらい手術していたそう。予定では3-4時間、長くても5時間の予定だったから、え、なにがあった?ってびっくりした。出血がものすごくてかなり輸血したらしい。献血者にとても感謝。


その日の夜はICUで過ごした。こんなにも長く感じた一晩はなかった。
今までスマホで動画見たり好きなアニメ見たりLINEしたりすることで痛いー-っていう気を紛らわしていたけれど、なんせスマホなし、テレビなし、本もなし、逃げ場なし。集中治療室だから当然ですね

左足だけ自分のものじゃないみたいというか、感覚がおかしくて、足が落ちちゃっている感じがして何度も足元見た。
とにかく痛くて寝られなかった。骨折時とはまた別の痛み。
傷は左足の外側、膝あたりに縦20センチくらいのものだった。
正直術後の痛み相当甘く見ていたから、心の準備不足もあって、とんでもなく苦しんだ。

起床時間まで長くて長くて、目閉じてみて次時計見ても20分しか経ってない、、なんてことの繰り返しだった。
酸素マスクやチューブも鬱陶しくて違和感すごくてそれで寝られないのもあった。手術中喉に管入ってたから喉も結構痛かった。

術後すぐから痛み止めの点滴していたけれど、何も効き目感じないくらい痛くて、何度も早送りしてもらった。


やっとの思いで朝。朝イチで看護師さんにいつ病棟に帰れますか、、って聞いた。はやくて10時ねって言われて、そんなあと3時間も、、、ってなってた。
病棟の看護師さん大好きで、仲良く話せる人が数人できたから居心地がよかった。はやく病棟帰りたくてしょうがなかった。お姉さんはやく迎えに来てー-って懇願してた。

朝の回診で主治医が傷口の包帯巻き替えに来た。
足を持ち上げることに対してのトラウマ的意識もあって、もう骨折は治ったから大きく持ち上げても何とも問題ないのに、かかとがぐー-っと上がっていった途端怖くて怖くてとっても痛い気がして、、と思ったら本当にとても痛かった。膝〜というよりも普通に傷口が痛すぎたのかもしれない。


創部の排液(不要な血液や滲出液など)を体外に出すための管(ドレーン)が入っていた。
太ももにチューブが直接刺さっている見た目が見慣れなさ過ぎるのと、チューブの先のパック部分に溜まっている血がなんだかリアルで怖くて寒気がした。
日にちが経つにつれてここの液体は色が薄く(赤黒いものから透明度あるオレンジ・黄色っぽく)なるとのことだった。

それと、傷が予想以上に大きくてびっくりした。15センチくらいかと思ってた。
ホチキスでとめてあったけど、傷口の生々しさとかがより痛く感じさせていた。

手術時間かなり伸びて大手術になったから、輸血以外でもハプニングあったんじゃないかと思ったけど、神経麻痺とかそういったものは一切起こらなくて、成功だった。
傷も先生いわくとても綺麗だって。


10時になって、やっと病棟看護師さんのお迎えが来た。とっても嬉しくて待ちわびていたのに、痛みで余裕がなさ過ぎて喋る元気もなくて、カスカスの声と死んだような目で返答するしかできなかった。
本当によく頑張りましたねー!ってたくさん声かけてくれた。うるうる


術後3日間くらいは本当に痛かった。何度も点滴早送りしてもらった。
ここまで痛いなんて思ってなくて完全に舐めてた。
受傷時の痛みはとんでもなかったけど、手術直前は慣れてきたのもあって、ギャップが大きくてより痛く感じた。
でも徐々に引いていくのを感じられて、進んでいる実感があって嬉しかったし耐えられた。


術後すぐから血栓防止の着圧ソックス履いて、自動で圧縮したりする機械つけてたんだけど、そのソックスでもめちゃくちゃかぶれて、両足ふくらはぎかゆすぎた。
元々皮膚かなり強くて、何かにかぶれたり肌荒れ起こしたりしないほうだったけど、お風呂に長く入れなったり、ずっと寝たきりだったのもあって肌が過敏になった。
もう左足全て!!本当にすべてとおしりと背中とふくらはぎがかゆいの何の。
見た目が悲惨でショックだった。皮膚かわいそうすぎた

手術前も色素沈着しているのはわかってたけど、術後はじめて足の裏をはっきりと見ることが出来て、こんなに酷かったのかと落ち込んだ。皮膚ちぎり取りたかった

包帯と皮膚の境目がちょうど関節の裏部分
色素沈着すごい



点滴で以前よりも部屋に看護師さんが来る回数が増えて、話しやすい人が増えた。フルネームかわいい~なんかアイドルみたいな名前ですごくかわいい~って褒めてもらえて大歓喜。親に感謝。ちなみに私も自分のフルネーム大好き



part4はここまでにします!
次回はリハビリ開始、退院までの入院生活など書いていこうと思います(^_^)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?