見出し画像

ローズマリーが爆発している

庭のローズマリーが大変なことになっている。

画像1

ローズマリーが生えてるのは愛車トゥクトゥク号や自転車を置いているスペースの後ろ側なので、庭かと聞かれると、自信満々に庭だ!とは言い難い感じもするのだが、あのちょっとしたスペースを庭以外の言葉で形容する術を持たないので一旦庭ということにする。

そんな、よくわからない庭のようなスペースにあるローズマリーがそこに生えている経緯はやや複雑だ。そもそも、このローズマリーは僕らが植えたものではない。我が家の敷地に対しての緑化率(地域の緑化計画で決まっていたようだ)を満たすためだけのためにハウスメーカーが植えたものだ。

ハウスメーカーは駐車スペースに芝生を植えたり、玄関横に謎の木や植栽を植えたりする涙ぐましい努力の末に緑化率を達成したようだ。が、そんなもののあはれを理解しないオーナー(僕たち)は世話がダルいという理由で、引き渡し直後に木や植栽をを引っこ抜き、駐車スペースの芝生はタイルで埋めてしまった。

ローズマリーが植っている周囲にも芝生があったが、雑草がダルいという理由で防草シートで覆ってその上に自転車用のテントを配置した(クロスバイクや妻のミニベロを置くテント)。そんな数々の施策、草の立場から見たら蹂躙、を掻い潜ってローズマリーは生き残った。いや、正確には食えるからという理由であえて残されていた。

で、このザマである。

画像2

出会った当初はバスケットボールくらいの緑色の塊が三つ並んでいたはずだが、今は連理の枝の如く一体化している。最近急にあったかくなってきたにもかかわらず、ケア(間引きという名の採取)を怠っていたためにこうなった。

とにかくこのモンスターに至急手を入れなければいけない。これまでローズマリーの活用法といったらオーブンで肉と一緒に焼いて香りをつけるとか、ラタトゥイユのアクセントにするくらいしか知識がなかったが、それ以上の活用法を即座に見出せねば、木質化の憂き目にあってしまう。試しに2、3本水に漬けたものを一日飲んでみたが、一切の感動がなかった。

なお木質化とは、茎が木のように硬くなって葉っぱが生えてこなくなることだ。「食えるから」残しているのに、食えなくなったら彼のレーゾンデートゥルに関わってくる。しかしローズマリー経験の少なさゆえ、取れるソリューションが少ない。恐ろしいことに、水を飲んだだけでクリエイティビティの限界を迎えた。

仕方ないのでTwitterに惨状を放流してみた。

若干かまってちゃんが香るツイートだったにもかかわらず、noteで繋がったお友達数人から即座にレスポンスがあった。本当にありがとうございます。

①:ハーブティにする

ハーブティーにして飲むのはいかがでしょう

煎じるという処理法は自分の中からはひっくり返っても出てこなかった。聞いてみるもんだと思った。一人分で小さじ5杯ほどが必要とのことなので、何本か剪定したのち、枝からぷちぷちと葉っぱを摘み取って急須にお湯と一緒に入れて3分蒸らした。すると...

画像3

いい感じ!鼻の奥に残るローズマリーの香りが爽やかで、いかにもリラックスできそうだ。ちなみに30分くらい蒸らして飲むとかなり苦かったので、あくまでもライトに蒸らすのがポイントなんだろう。

②:砂糖を加えた白ワインと一緒に煮出してグレープフルーツをマリネする

おいしいやつをどうぞ!!

なにその尋常でないおしゃれ!これもまた僕が逆立ちしても出てこないシリーズだ。白ワインとグレープフルーツが手元にないのでパッと作ることはできなかったが、レシピ自体はかなり簡単なのでスーパーで目についた時に試してみようと思う。

③:おしゃれウォーターを作る

オシャレウォーター作り放題うらやま

オシャレってったって、ハーブを漬けた水は単にハーブを漬けた水の味しかしないのだよ。。と思いながら紹介されたレシピを開いた瞬間、僕が作ったローズマリー水には柑橘が圧倒的に足りなかったのがわかった。これだけしっかり柑橘を入れてようやく、ローズマリー水にオシャレを纏わせられるのだった。

お友達のおかげでいろいろな活用法が見出せた。重ね重ねありがとうございます。いろいろな活用法があるもんだなと思って感慨にふけっていると、同僚からこんなツイートが。

いっぱいもらえたら蒸留したいらしい。さすが近い将来ビールを醸造しそうな人は考えることが違う。うちだけで口にするにも限度があるので、どうぞどうぞなんなら摘みに来てくれ!と即レスしようとするも、世は緊急事態。オフィスで渡すことすら叶わないので、とりあえずはどうやって渡せるか考えとくと返しておいた。程よい箱に程よく詰めて送るのが良さそうか。


より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。