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最近の平日の生活様式を晒し、自らの思考と行動の軸を照射する試み

僕の一般的な平日の話を書く。単に一日の話をつらつら書くだけなので、大体の人にとっては退屈だし、下手したらアラフォー男性の一日の情景が、読み手の脳味噌にうっかりインストールされてしまう危険性すら孕む。が、読んでくれる人がいた場合に備えて、なんとか少しは面白く読めるようにしたい。これは、前回の文章で紹介した本のメソッドの実践に近いものだ。

では、はじめよう。

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毎朝、6時15分に起きている。目覚ましはポケモンスリープ(アプリ)の機能を使っている。ポケモンスリープは睡眠に無理のないインセンティブが付くのと、簡単な睡眠の傾向がとれるのが気に入っている。過度な攻略は望んでいないので、無課金でボチボチ遊んでいる。

そこから階下に行き、トイレを済ませてうがいをする。電子レンジで白湯をつくる。去年あたりから突然体が白湯を欲するようになり、飲むと明らかに胃腸の調子が良くなるのがわかる。朝イチには冷たい麦茶を飲めない体になってしまった。そして、白湯の後、プロテインを飲む。

6時半くらいから自転車のローラー台に乗る。MacBookにインストールしている、Zwiftというバーチャルサイクリングアプリとローラー台を連携させて、(バーチャルな)距離、パワー、心拍数、ケイデンスが記録されるようにしている。今年はバーチャル・リアルを問わず年間300日以上のサイクリングを目標としている。8月のほとんどを棒に振ってしまったこともあり、残機あと9日しかないので、割とギリギリだ。

これがローラー台

元々は朝食後、始業前の時間にこのワークアウトを設けていたが、思うところがあり起床直後に回した。トレーニング効率的には難があるものの、個人的な段取りとしてはこっちが合っていたし、心情的にもマッチしたのでしばらくこれで行こうと思う。

ワークアウトが終わり、風呂に入ったあたりで家族が起きてくる。最近は在宅で仕事をする際も極力まともな格好でいようと心がけているので、ちゃんと髪をセットする。髪をセットしているとそれだけで、Web会議で顔を晒した時の自己嫌悪(うわっ…と思う気持ち)が減る。自分の顔がそんなに嫌ではないと、少しだけ自尊心が維持できる。

みんなで朝ごはんを食べる。それが大体7時半。娘の通う小学校が家から近いので、割とゆったり目に食べても余裕がある。加えて、最近の小学校は安全管理のため、登校できる時刻を10分くらいに絞ってるので、そんなに急いでも意味がないというのもある。

娘を送り出した後、家庭菜園としている家の前の花壇に水をやる。本日現在のラインナップはイチゴ・リーフレタス・ルッコラ・マリーゴールド。今夏のエースだったオクラには先週末に退場いただいた。マリーゴールドは今年の過酷な夏を生き残り、ここにきて俄然元気だ。

退場いただいたオクラ先輩と、咲き誇るマリーゴールド

部屋に戻ってストレッチ(主に下半身、7種目11Repを各40秒ずつ)したのち、服を着替える。髪同様、服もきちんとしたものを着るようにしている。少なくとも、ユニクロのウルトラストレッチアクティブジョガーパンツのまま仕事をしないように気をつけている。脱いだものを洗濯機に放り込むついでに、回してしまう。一日二回の洗濯のうち、朝の洗濯は僕の仕事だ(夜が妻)。

そして仕事机に向かう。朝イチでいきなり仕事には取りかからず、まずはインプットというかお勉強をするようにしている。最近は色々あって、真剣に情報セキュリティの勉強をしている。これまで斜め読みしていたような情報を一言一句丁寧に地道に追っていると、砂上の楼閣の基礎部分にコンクリートが流れていくような感覚が持てて、少しづつ楽しくなってきた。また、少しづつではあるけれど、自信を持って話ができるようになってきたのが大きな副産物でもある。

そして仕事に入る。これが大体9時前くらい。これまでは朝に勉強・始業前に運動だったが、これは入れ替えて正解だったなと思っている。勉強時間がいい感じの助走となって、仕事モードに入るのが容易になった。やはりワークアウトからの風呂→仕事は落差が大きすぎて、仕事にはあまり良くなかったのだった。

また、現在の勤務先の定時である10時-19時で働いているうち、妻との家事・育児分担が歪になってしまいがちだったので、最近は9時-18時で働くことでそこを是正しようとしている。ありがとう、フレックス勤務。

仕事を8時間きっちり一生懸命やるのを短期的な目標としている。一見当たり前に見えるが、実は大抵の人は3時間くらいしか集中していないという話も聞くので、あえてこれを目標としている。この1年くらいは極端に自信を失っていて思考がとっ散らかりがちだったので、このくらいのわかりやすいハードルを着実にクリアして、自信を取り戻すことにしている。残業は極力しない。しないけど、終業時にはめちゃくちゃ疲れていることが多い。だが、それがいい。

ポモドーロで仕事を構造化できるときは極力25分単位で仕事をパッケージ化&5分の休憩としているが、ノってきたり差込が入ったりして、大体11時くらいには25分+5分のループが崩壊しているのに気付く。特にミーティングがなければ仕切り直すが、そうでない場合は最後まで復旧できないことが多い。

13時くらいに昼休みを取る。そして後半4時間が前半と同じようにすぎていく。僕は朝型なので、午後はクオリティが落ちることが多い。以前は作業仕事を多めに入れたりしてお茶を濁していたが、最近はそうも言ってられないのでグチャグチャ言わずに「とにかく頑張る」ことにしている。大きな方向に向かって「とにかく頑張る」のは一見バカっぽく見えるが、やっているうちに、体を大きく動かして仕事をしたときと同じような爽快感がでてくる。やった感だけが出ないように気をつけている。

18時に終業。ピタッと終わると気持ちいいが、大体足が出て18時10分とかに終わる。そこから風呂を洗い、沸かし、夕飯を作る。このタイムテーブルにしてから、夕飯を僕が作れるようになった。最近は娘の食べる量と食べられるものの種類が増えてきて、料理をするのがまた楽しくなってきた。やっぱり、誰かのためにする料理が楽しい。

風呂にも入ったりして、19時半ごろに夕飯を食べる。朝食・夕食を家族でそろって食べられるようになったのは、コロナ禍が遺した偉大なレガシーの一つだと思う。今の勤め先でも、かつてはごく限られた職種しかリモートワークができなかった。元々絶対にリモートワークじゃなきゃ嫌だ!というわけではなかったが、育児真っ盛りの現在は、この状況は素直に助かっている。

21時に娘が寝るまではそれぞれが思い思いに過ごす時間。たまにみんなでゲームをしたり、だれかがゲームをするのを眺めたりする。

21時に娘を寝かしつける。週4は僕、週3は妻で分担している。娘もクタクタなので、大体10〜15分くらいで寝付く。その後リビングに行って、妻とおしゃべりしたり、生協の注文をしたり、ポケカで骨肉のバトルを繰り広げたり、本を読んだりして寝るまでの時間を過ごす。一時期この時間で勉強したりもしていたが、精神衛生がびっくりするくらい悪化したのでやめた。本も仕事とは関係ないものを読むことにしている。今読んでるのはこちら。

23時くらいに寝る。7時間は寝ないとつらい。そして翌朝、また6時15分に起きる。そうやって生活を回すのが、今はとてもここちよい。

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この生活の果てにはきっと、非連続的な成長みたいなものはないとは思う。何かを試行するサイクルがあまりないから。一方で、地脚というか、どこかにいくための(精神的な)足腰が着実に鍛わっている感じがする。毎日規則正しい生活をしながら、体を鍛え、勉強の時間を取り、一生懸命に仕事と向き合うことで醸される凄みみたいなものもきっとあるだろうと思う。今はそうありたい時期なのだろう。

この先どうなるかはわからない。一つ確実に言えるのは、今は自分の大切な人たちや、自分に関わってくれている人たちに安心してもらえるような人間になりたいと切に願っている。


より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。