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俺のさ、「おかあさんといっしょ」の話を聞いてくれよ

やあ、こんばんは。

まあ正直言って、この企画に乗っかるか少しは考えるところがあったよね。サービスの中の人間がユーザの企画に乗っかって好き勝手することの倫理的な問題点とは、みたいな。

でもね、俺は別に仕事じゃなくて書きたいこと書いてそこから友達作るためにnoteやってんのよ。仕事のことも書きたいから書いてんの。だから、まあいいかと思って書いてる。この文章でも友達できたらいいね。減るかもしれんが。

さて、何の話しようかな。こう、普段曝け出せない熱きナントカを全開にできるようなのがいいよね。なんかあるかな。

あったあった。あの話をしよう。

おかあさんといっしょ

知らん人はいないだろう。3ちゃんでやってるあれね。今3チャンって言わねえか。ああ、Eテレ。これずーっとnoteに書こうと思ってたんだけど、構成を考えただけで深淵を覗く気分になったんで、ずーっと寝かせてたんだよね。

ちなみにおかいつという言い方は俺は好きじゃない。少なくともおさむお兄さんの時代にはなかったはずの言葉で、そういうさ、綿々と続く歴史へのリスペクトつうの?そういうのが感じられねんだわ。俺そういうさ、マキシマム ザ ホルモンをマキホルとかいう感じが本当に嫌いで、そういう奴らの顔面にシャンパンファイトを仕掛けたくなるんだよね。おまえ、だいすけの何がわかんだよ!って。俺もわかんねえよっていって一緒にかぶると思う。うちの娘と微妙に時代がズレてんだ。

あ、今飲んでんのは箕面のピルスナーね。箕面はスタウトが美味しいんだけど、ピルスナーも美味しい。でも一番美味しいのはヴァイツェン。これまでマイベストヴァイツェンはスワンレイクだったんだけど、ついこないだ抜いてったね。美味しい。お財布に優しいからみんなも取り寄せてみて。

でさ、俺本当におかあさんといっしょが好きで。完全に音楽番組として楽しんでいる節があるね。どれくらい好きかっていうと、たまに娘が寝てから録画を見返すくらい好きなんだよね。いやー、ほんと見れば見るほどあの人たちはすごい。

まず歌がうまい。いやまあ、当たり前なんだけど、それにしても不気味なくらいうますぎる。それどこか上手下手の次元を超えてこの人たちは本当にやばいと思わされる凄みがあるんだよね。聞いただけでわかる圧倒的な練習量と場数。ゆういちろうなんて音大と歌のお兄さんの間に文学座噛ませてるからね。才能を鍛えて鍛えて鍛えてあのクオリティが出来上がってんだなあと素直に尊敬するよね。

あ、ワンワンの中の人のチョーさんも文学座だよね。チョーさんがケンガンアシュラの一夫の声やるって知ったときは熱かったなあ。ケンガンアシュラでは俺は関林と鬼王山戦が一番好きだ。一番感情移入ができて熱い戦いだった。最後に関林がジャーマンスープレックスで派手に決めるところまで全てが好き。あんなの見たら不可避で拳に願い込めちゃうよね。

あれ、なんで関林のジャーマンスープレックスの話してんだ。ゆういちろうとあつこお姉さんがすごいって話だろうが。どうなってんだよ。

でさ、ほんと好きで。歌うよね。坂田おさむ師匠のにじのむこうにとか100パー歌う。雨が上がったんだよ!お日様が出てきたんだよ!青い空の向こうにはな!虹がな!かかってんだよ!ぐうの音も出ない凄まじく説得力のある情景美。それが屈指のテクニックで歌われてんだよ。歌うだろ。朗々と歌うだろ。あとこどもでも歌えるように、ああいうのって音程が計算されてんのよ。昔のアニソンとかもだけどさ。つまりかなり歌いやすいのよ。そんなん歌うに決まってんだろ。たのしいよね。

俺は坂田おさむ師匠と神崎ゆうこおねえさん世代なんだけどさ。大人になればなるほど、師匠の凄みを知るよね。だって確か一番最初に提供したのが、シンガーソングライター時代の「はるのかぜ」で、そこからお兄さんになって、上のにじのむこうにも含めて30何年以上作った曲が歌われ続けてるんだよ。それも特番とかじゃなくて、普通の日の朝8時15分とかにふっつーに流れてくんだよ?やばくない?それが子供たちの深層記憶に刷り込まれて、こどものこどもがそれを見てる様子を見て子供がなつかしい〜とかいっちゃったりするんだよ?たぶん。やばくない?師匠はほんと日本を代表する作曲家として音楽の教科書に載る時代も近いと思うよ。いや、これマジで言ってんの。みんなも知ってるあの曲もあの曲も、おさむ師匠の曲だよ。いや、これホントすごいことだと思わない?

あ、放置してた肩ロースが常温になったから今井真実さんのチャーシューの仕込みするね。飲みながら作れるのが今井さんのレシピのすごいところだよね。今井さんのすごさは別に記事にするつもりだから、ここではあんまり書かない。なにより今井さんをこのよっぱらいの戯言に巻き込みたくない。獄天使関林ジュンとは違うのよ。


おまたせ。あと、あづきおねえさんとまこともヤバイ。まこととか、順天堂大学の体操部コーチを辞めて体操のお兄さんやってるからね。順天堂つったら、今はもはや日体大を凌ごうとしている体操の名門よ?そんなとこのコーチつったらおそらく一生それで食っていけるレベルなわけよ。それを辞めて体操のお兄さんやるっていうのは気合入ってるよね。

気合入ってるといえば、おかあさんといっしょの制作陣も相当気合が入ってる。去年はおかあさんといっしょが始まって60周年のアニバーサリーだったんだけどさ、それを記念して夏に60周年をかなりこまかく振り返る週があったのね。

その週は一日ずつテーマがあって、歴代の歌のお兄さんを振り返る日、とか、おねえさんを振り返る日、とか。子供時代におぼろげながら覚えていた光景をNHKの超技術でリマスターして流すわけよ。あれは素直に感動したね。感動しすぎて、たまたま家に来ていた俺の両親にも録画をみせたもんね。両親もそれなりに懐かしがってたよ。

でもさ、やっぱりこれだけ長いとスネに傷を持つっていうか、やらかしてしまう人も中には出てくるわけ。不慮の事故を起こして相手を死なせてしまったりとか、クスリをやって捕まったりとか。もうずっと前の話だから禊は済んでるんだけど、やっぱり子供番組には出しにくいじゃない。普通はね。

でもこの制作チームすげえなって思ったのは、そうした人たちも回顧VTRの中で普通に出して第なん代歌のお兄さんだよ、って紹介してたんだよね。すげえなって思ってちょっと調べてみたら、こういう理由ぽかったんだよね。

何があろうと、その当時の子供たちのうたのおにいさんは、その人だった。だから、その思い出を無かったことにはできない。

俺はこれを知ったとき泣いたよね。ぶっちゃけると今も泣きながら書いてる。大人の仕事っていうのは、こういうことよ。教育っていうのは、こういうことよ。表層だけ見てすぐに禁止とか見せないなんていうのはどんなバカにだってできんの。その向こうにいる人のことを脳がちぎれるほど考えてそっと出すアウトプットがいい仕事って奴なのよ。これ知ってから安易にNHKぶっ壊れろとか言えなくなったよね。こうやって仕事ができる人たちが日本にどれだけいる?膨大なアーカイブに敬意を持って、それを上手に再構成して新しいクリエイティブを作れる人たちが、今の日本にどれだけいる?すごすぎないか?

最近はさ、流行病の影響でスタジオに子供を招くこともできないわけ。そんな折だから、いつもとかなり違うテイストで番組が作られてんのね。すごいのはきちんと今も撮ってるってところ。アーカイブ集じゃないのよ。

その中で、ゆういちろうが「パフ」を歌うっていうのがあったのね。

「パフ」って知ってる?もともとはPPMの名曲で、俺はそれを無限ループして聴くことがあるくらい好きなんだけど、それを番組の中で歌詞をほとんど素直に日本語訳して歌ったのね。ただ「パフ」を歌うのはゆういちろうが初めてではなくて、だいすけも歌ってて、それは音源化されてサブスクで聴ける。これもまただいすけのガチな歌のうまさが味わえて大好きなんだけど。明るいんだけど切ない歌で、歌がかなり上手くないとそもそもスタート地点にすら立てないって歌なんだけど。

ゆういちろう、すごかったね。これはゆういちろうの歌って思っちゃったもんね。朗々と歌いつつもくどくない歌唱が、音楽の持つ複雑な魅力とマッチして、とにかく最高だったんだ。

でもね、ゆういちろうもすごかったんだけど、その曲でもっとずきゅんとなったことがあって。

その「パフ」は、あつこお姉さんがピアノで伴奏してたのね。アルペジオ気味のフレーズを重ねていく形でアレンジされてたんだけど、これがねえ、もう、本当にかっこよくて。

あつこおねえさんは東京音大で声楽やってたんだけど、ある程度のレベル以上で声楽やってる人がピアノ弾けないわけないのね。大抵は入試の実技にもあるしね。頭ではわかってたんだけど、もうイントロを見た瞬間ダメだった。落ちました。かっこよすぎです。かわいいよりもかっこいい人に強烈に惹かれます。

その後もトイピアノでパンダうさぎコアラを弾いたりしてたんだけど、やっぱり何かいけないものを見てしまっているような気分にはなるよね。かっこよすぎて。

ああいう圧倒的な専門性とか技量をさらっと披露する女性に弱いんだなあと思いました。最近だと、ヨーヨーの動画を上げている社労士の女性のTwitterを見たりしてグッときてたりする。

これで何字だ?一生懸命書いたらサトウカエデさんに読んでもらえるかもって話から本気でキーをシバいてるけど、まだいけんな。そういえば正月にサトウカエデさんがどれだけ好きかを書いた時も別に誰にも怒られなかったな。だから今回もきっと大丈夫だろ。うん。でもカエちゃんって言ったらたぶんそろそろ怒られる。そこだけ気をつけよう。

でさ、やっぱり去年の夏なんだけどさ、ファミリーコンサート行けたのよ。クソ暑い中埼京線に乗ってさいたまスーパーアリーナに行ったわけ。

したらさ、もうフェスよ。子供連れで山の賑わいで、その山の賑わいをアテにして屋台がずらっと出てるわけ。暑いからミストシャワーのブースもあったりしてさ。木陰でビール飲みながら、娘は確かかき氷なんか食べながら始まるの待ったよね。

物販も行ったよ。まだ全然人がいなくて3人くらい並べば良かった時間帯に娘だっこして行ったんだよ。確かね、チョロミーの風船とポシェット買った。風船はたぶんもう捨てちゃったけど、ポシェットは今俺の後ろにある娘のおもちゃコーナーにある。たまに出かけるとき持ってってる。

で、中に入るんだけど。残念ながらアリーナじゃなくてスタンドだったんだけど、ステージが360度から見渡せるようになってるからスタンドはスタンドのよさがあるわけ。ライブハウス以上の箱のライブにはほとんど行ったことないからさ、すげえなと思ったよ。そうやってキョロキョロ見渡してるうちに始まったんだけどさ。

ステージ中央から4人がせり上がってきた瞬間、目からぴゅっと涙が出たよね。俺の奥さんも同じように泣いてた。やっぱりさ、あの人たちは俺らにとってはスーパーヒーローなわけ。ヒーローを間近にみて一番最初に思うのは、達成感ってことを学んだね。たぶん江戸時代の人たちが頑張って善光寺にたどり着いてお坊さんを見た時に思ったのもこんな感じのことだったと思うよ。ちなみに娘は寝てた!だから大人が思いっきり堪能する時間だった。

そのステージは30曲近くやったんだけど、ゆういちろうとあつこおねえさんは縦横無尽に動き回るものの、全然声量レベルとピッチがずれないわけ。しかもその日2ステージ目。多分3ステージ4ステージやっても変わんねえだろうなと思ったよ。上で書いた圧倒的な技量はここからも感じたもの。最初は非随意的に涙が出たけど、最後はやっぱりすげえもんみたな、としみじみした感動があったよね。

さすがに指が疲れた!おしまい!マリナさん、あきらとさん!好き勝手書けて楽しかったです!ありがとうございました!またどっかでお会いしましょう!カエt

より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。