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レトロフリークのインプットラグを人力で計測してみた

レトロフリークを買って1年が過ぎた。

それにより、メルカリでレトロゲーを漁る頻度が増え、この1年でスーパーファミコンだけでも50本くらいソフトを買ったりして、自分なりにレトロゲーライフをそれなりに楽しんでいると思う。

じゃあ、レトロフリークに何の不満もないかというと、実はそうでもなく、結構、うーんとなることも多い。

はっきりと感じるインプットラグ

その代表がインプットラグと呼ばれる、ボタンを押してからそれが画面に反映されるまでのラグである。

レトロフリークはこのラグが結構大きいことで有名で、よく不満点として挙げられる。

自分はそれほどラグに敏感な人間ではないが、それでも最初に触ってみて、特に過去にやり込んだゲームほどはっきりと感じられた。

どうやらSwitchよりも約3F~4F遅い

では、具体的にどれくらいあるかというと、人力での計測になるがSwitchのニンテンドーオンラインで遊ぶのと比べても、だいたい3F~4Fくらいは余分にあると考えていい。

フレームが何かわからない人は、スマブラの桜井さんがフレームについて解説してる記事があるので、そちらをどうぞ。

Switchのニンテンドーオンラインでプレイできるレトロゲームも、実機の環境に比べるとラグがあると言われるが、それよりもさらに3F~4F多いのだから、そりゃ、プレイしてて違和感が出るわけである。

では、なぜ「3F~4F」もラグがあるとわかったかというと、上にリンクを張った桜井さんの記事で察しがついてる人もいるかもしれないが、こちらを使った。

そう、星のカービィスーパーデラックスのミニゲーム「刹那の見切り」である。

刹那の見切りで表示される右下の数字はフレームを表しているので、人力でブレは出るものの、ラグの計測にはちょうど良いというわけだ。

(参考)実機かつブラウン管の場合

まず、実機かつブラウン管だとどうかというと、これは自分で計測したわけではないが、以下のプロゲーマー同士の対決動画を参考にする限り9F~11Fくらいの数値が出る模様。

プロゲーマーは反応速度が速い、と考えるのであれば、12Fぐらいと考えてもいいだろう。

Switchのニンテンドーオンライン版

次に、Switchのニンテンドーオンラインでやると、自分の場合、だいたい13F~14Fが平均的な数値だった。

難易度易でもメタナイトには勝てない数字

なお、こちらの数字についてはプロゲーマーもだいたい同じくらいだったので、わたしの反射神経が特別遅いということもないと思う。


問題のレトロフリーク

最後、レトロフリークでやると、16F~18Fが平均的な数値だった。

レトフリのスクショはドットバイドットなので、最近のPCやスマホだと小さいかもしれないがご勘弁

以上のことから、実機と比べると7F前後Switchと比べても、だいたい3F~4Fはラグがあると考えていいわけだ。

実機と比較して7F違うということは、秒数にするとコンマ1秒遅れるということになる。

コントローラによる差はわずか?

ちなみに、レトロフリークでの刹那の見切りについては、コントローラーを変えて、結構入念に調べた。

まあ、入念に調べた、とかいいつつ、純正のコントローラーはとっくの昔にメルカリで売ったので、これを読んでる人が一番知りたい情報はないかもしれないが。

試したコントローラーは、以下の3つなのだが、実際にはあまり顕著な差はなかった。

  • PS3のデュアルショック3

  • スーパーファミコンのコントローラー(コントローラーアダプタ経由)

  • ファイティングコマンダーocta

レトロフリークのコントローラーアダプタを使うとラグが増える、という話もネットでは転がっているが、自分が人力で試した限りはそんなことはなかったし。

ただ、ファイティングコマンダーoctaについては、他のコントローラーよりもボタンが浅い(マウスなどで使われるマイクロスイッチ方式)のもあってか、気持ち、他よりもいい数字が出やすいような気はした。

それでなくても十字キーの使いやすさは他と比べてずば抜けているので、今後はファイティングコマンダーoctaをレトロフリークのメインコントローラーにしようかと考えている。


それでも買って損はない

これだけのインプットラグがあるので、正直、アクションゲームなどの反射速度を求められるゲームは結構きつい。

特に、過去にやり込んだゲームであればあるほどそうだと思う。自分もスーパーマリオワールドやヨッシーアイランドをレトロフリークでやるのは無理だなと感じた。

ただ、レトロフリーク以外でプレイしたことないゲームについては、まあ、こんなもんか、と思えるし、最悪「どこでもセーブ」もある。それに、RPGなど、アクション要素の低いゲームであれば、インプットラグが大きいことのマイナス点は小さくなる。

時間が経てば経つほど、実機でのプレイ環境を整えることを考えるとレトロフリークのような互換機はありがたい存在なので、インプットラグについて許容できるのであれば、基本的には買って損はないと思う。

あと、レトロフリークを買う場合、ソフトを買って差し込んでもソフトが認識されない可能性が結構ある。

そういう場合、接点復活剤がよく使われるが、これだと汚れてるものをさらに汚すだけなので、できれば綿棒と無水エタノールを使った方がいいので、併せて買っておくと良いだろう。


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