アケコン改造に限界を感じてレバーレスを自作した話② 作成編
この記事の続き。
ケースづくりの試行錯誤
目分量は無理があった
さて、いよいよレバーレスの制作に入っていくわけだが、自作コントローラーはとにもかくにもガワ、ケースを作らないと始まらない。
で、さっそくダイソーの小物入れこと、わたしのレバーレスコントローラーのケースに、とりあえず目分量で穴開けをしていったのだが、これはさすがに無理があった。
例えば、上の写真だが、こちら、左上の穴が一つだけやけに大きくなってるが、これは左隣との穴が近すぎたので、無理矢理右側に穴を拡張しようとして、どうにもならなくなってしまった。
こうなると、さすがに修復不可能。コントローラーとしてはおろか、小物入れとしても再起不能。
でも、大丈夫。予備のケースならある。近くのダイソーの在庫が尽きるまでな。
一応の完成品を仮宿に
で、目分量でその後も何度かやってみて、ようやく形になったのがこれ。
ぱっと見、レバーレスとしての形をなしているように見えるが、こちらもやはり目分量の限界で、やけにボタン同士が近かったり、離れたりしているところができてしまった。
ただ、使えないということはなかったし、レバーレスコントローラー作っていた日の時間的にも、もう一つ作るのはさすがに厳しいということで、一度こちらで配線をし、仮宿コントローラーとしてしばらく使うことに。
今度はきちんと製図
で、仮宿で雨露凌ぐこと1週間。
今度は目分量ではなく、ケースにマスキングテープを張って、その上からコンパスと定規を使ってきちんと製図した。コンパスとか何十年ぶりに使ったことか。
製図の際は、仮宿コントローラーからのフィードバックを踏まえ、ボタン配置もちょっと変更したが、この辺はコントローラーを自作するなら妥協できないところなので、かなり時間を使った。製図だけでなんやかんや2時間くらいかかったはず。
ボタンの割り振りや意図は次回の記事でまとめるが、それ以外で、ケースを作る際に考えたことを先にまとめておく。
まずこのダイソーのケースなのだが、見て分かる通り格子がある。
かなり邪魔に思えるが、短い方の格子は取り外し可能だし、長い方のの格子についても最悪ニッパーで切り取れる。
ただ、やはり、元が100均(これは150円だが)商品ということもあり、耐久性は未知数。と考えると、箱の強度をなるべく落としたくない。そのためにも、なるべくこの格子は残しておきたい。ということで、取り外したり切り取ったりする格子は最低限とした。
あと、この手のケースで壊れやすいのは可動部分、つまり蝶番と留め具の部分なので、こちらは後々、金属製のモノで補強する予定
ケースに穴開け
で、穴開けだが、ホールソーの中心のドリルがかなり太めなので、いきなりホールソーを使うと穴がずれる可能性があることはすでに把握済みなので、まずは画鋲で、円の中心に一つ一つ穴を開けていく。
その後はホールソーの出番だが、実はこのダイソーのケース、材質的に熱に弱いみたいで、ホールソーで穴を開けようとすると、ドリルの摩擦熱で断面が伸びて、開口部にカスが残る。これをそのままにしておくとボタンをはめるときに邪魔なので、これらはニッパーで取り除く。
こちらがすべての穴を開けた後。
真ん中左の、右ボタン用の穴が当初の予定よりも右側に寄ってしまった以外はだいたい想定通り。ただ、それを差し引いても、さすがに目分量よりは穴の配置がきれい。
レバーレスコントローラーを組み立てる
ここからは組み立て。
まず、「ボタン+配線」の高さが、そのままだとケースの厚みよりもギリギリ高くなってしまうことが仮宿コントローラーの時点ですでに判明済み。
なので、端子をちょっと曲げないといけないのだが、ボタンのはめ方を間違うと、曲げる方向がおかしくなり配線に支障を来すので、ボタンをはめる際は端子の方向に注意した。
ボタンをケースにすべてはめた後は、基板とボタンをハーネスで繋げないといけないが、こちらについては一度経験済みなので迷うことはそれほどない(といっても、以下のネットの記事を見ながらだが)。
問題は、ケースの格子をなるべく残そうとした結果、ケースの中が結構きつきつなこと。なので、配線を結構きれいにやらないと入りきらないが、この辺は逆に格子をニッパーで削ったりして利用した。
ほぼ理想のレバーレスコントローラー完成
完成品がこちら。
ここまで来るのに都合、ケースを3つ消費したが、おかげでボタン配置はほぼ理想のものとなったので、これくらい安いもの。実際安いし。
コントローラーが完成した時点でかなりの満足感があるが、コントローラーはやはり使ってこそ。
というわけで、次回はラスト。コントローラーの使い心地やボタン配置について書いていく。
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