ルパン三世1stシリーズを語りたい。


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 今回は、ルパン三世が10月にアニメ化50周年を迎えるということで、1stシリーズを振り返ってみようというコーナーです。個人的ベスト5を発表しようと思います。

いろんな要素が詰まっている第一シリーズ

まず「ルパン三世 1stシリーズ(PART1)」は、1971年10月24日〜1972年3月26日の2クールで放送されました。
全23話で、放送当初、視聴率が1桁台と低迷で前半は大人向けでしたが、後半は制作陣の交代で子供にもわかるようにと路線変更がされています。
なお高畑勲、宮崎駿監督もシリーズ後半から制作に参加されていることでも有名です。
もっと詳しく知りたいよって方は下に概要欄を貼っておきますのでそちらをご覧ください。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ルパン三世_(TV第1シリーズ)


1位 「脱獄のチャンスは一度」

【あらすじ】
いつものように次元、不二子と共に宝を盗み出そうとしていたルパン。 
ところが、銭形警部の罠にかかり警官隊の発砲した麻酔弾を受けて逮捕されてしまう。 
監獄へと収監されたルパンは銭形の強硬な意見により死刑判決を受けるー。

個人的ファーストシリーズ堂々の1位です。おそらくルパンシリーズの中で脱獄ものをシリアスに書いてるのは、この回だけではないでしょうか。(PART4#13もシリアスだけど、やはり1stが優勝です)
ストーリー終盤では、ルパンが銭形に負けて『俺と同じような敗北感を味合わせてやる』という強い決意をみることができます。
このシーンを見て自分は「おおっー…(ルパンの言動に圧倒されました)」ってなってましたね。なんたってルパンの意地とプライドに圧倒されたわけですから。銭形がルパンともお別れかといってルパンが死んでしまうと思って焦り出してるのも「どっちなんだよ!?」って思います。あと、ルパンと次元が煙草を通して逃げるか逃げないかの話をするシーンがあるんですがここスリリングでかっこよすぎませんか!!大人なやりとりだなっとみていました。本当はルパンが好きだったのよってワルサーを海に投げてしまう不二子のシーンも切なげで感動していました。

2位 「7番目の橋が落ちるとき」

【あらすじ】
ルパン三世を名のる謎の犯人により、現金輸送車襲撃のためと思われる架橋爆破事件が連続して起こった。真犯人を突きとめ、館に忍び込んだルパンだったが、逆にまんまと罠にはまり囚われの身となる。人質に取られた少女の命を救うため、ルパンは現金輸送車の襲撃を引き受ける。

はい、2位にランクインです。作中では、ルパンが女の子を助けるために奮闘するところが印象的です。捕らえられた女の子にコーヒーを飲ますところとかはまさにルパンの女の子への優しさが伺えます。
そしてこの話で1番好きなところがラストシーンですね。ルパンが歯でワルサーをガチャリとするあの場面です。あのシーンホントに好きでルパンの怒りに満ちた顔でワルサーを撃つのカッコいいですよね。まぁ、本物の拳銃では絶対にできないんでしょうけど(笑)音楽も哀愁さがあってより場面を際立たせているのがとてもクールです。
ちなみにこの話はカリオストロの原型にもなっていることでも有名です。個人的2位です。

3位 「タイムマシンに気をつけろ」

【あらすじ】
いつも通りに銭形からお宝を盗んだルパン。道中でお宝を開封した矢先に、タイムマシンを操る魔毛狂介がルパン達の前に現れる。

この回はですね。ルパンが魔毛狂介に追い詰められていく話なんですが、なんといってもルパンが敵に弱気になる描写があるのが個人的には珍しいです。ルパンも弱きになるんだなって思いましたね。
ほかにも次元が泣くシーンもあったりルパンが不二子に結婚してくれといってOKするところもあったりします。このやりとりで「ええ!?不二子ちゃんってこんなに素直だったっけ!?」って驚きました。
とにかくすんごい珍しいが詰まった回です。

4位 「ニセ札作りを狙え!!」

【あらすじ】
「限りなく精巧なニセ札を」と考えていたルパンは雪山に隠棲するからする天才ニセ札造り師との接触を図る。しかし時を同じくしてニセ札製造組織の手も延びていた。

まず、雰囲気が好きです
他の回と比べると、「静」のような気がします。この回だけ落ち着いてる感じがしますよね。ゲストキャラで出てきたイワノフや銀狐の婆さんがその雰囲気を醸し出してるのかもしれません。
ルパンが時計塔から侵入してイワノフを見つけて偽札が本物以上だって褒めるシーンがあるんですが、あそこのくだりがなぜか好きなんです。それでイワノフがもう偽札を作る気がありませんって話すんですけど、それでもルパンが『いやいや、絶対に手を組もう』ってところが「ルパンってほんとに物事に熱狂的だよなぁー」って感じました。「あんたのような世紀の芸術家をこんなところでむざむざと埋されさせやしねぇぞ」っとイワノフが作った偽札を芸術だと評価するルパンも素敵です。どの回でもそうなんですけど、全体的に視聴者を退屈させないんですよね、ほんと当時の製作陣の努力はさすがだなぁと感心します。ラストのフリンチとルパンがボコボコにしあうのも面白くて印象深いので4位です。


5位 「ルパンを捕まえてヨーロッパに行こう」


【あらすじ】
銭形警部の世界警察会議ヨーロッパ大会の出席は勧められるが同じ頃ルパンの予告状も届いていた。ルパンを捉えられて晴れてヨーロッパへ旅立てるのか!

全員で黄金像を盗むわけなんですが、話の中盤くらいでルパンが酔っぱらった親父になるところが面白いです。(ビジュアルや絵面的に)まぁ、これは、ルパンが銭形に本気で捕まって脱獄するための作戦の一部なんですが…。
ルパンをまんまと捕まえて、安心してヨーロッパに旅立つ銭形なんですが、ルパンが脱走しているのを見つけて、「俺は降りるぞー」と急いで飛行機から抜け出そうとするのがコミカルでおもろいなぁと思いましたね。この話がのちのセカンドシリーズに直結していくの
んだなぁと感じました。
ルパンの盗みのテクニックと意外性な頭脳戦が面白かったので、個人的に5位にランクインさせてみました。


というわけ1stシリーズを紹介していきましたがいかがでしたでしょうか。やはり最初の作品なだけあってこのシリーズが一番渋くてかっこいいです。本当に色褪せないおしゃれなアニメだなぁと思います。作画やアニメーションのクオリティも今のアニメより高い作品だと感じています。本当にセル画がいい味出てますよね、この時代のアニメをリアルタイムでみてみたかったなってつくづく思います。本当にこの作品に出会えて最高でした。
これからも末永くお付き合いしていくのでよろしくね。

あと宣伝させてください。ルパン三世TVシリーズ最新作「PART6」が2021年10月9日(日本テレビほか)より放送開始だそうです。気になった方ぜひご覧ください。下に公式サイトのリンクとか貼っておきます。

ルパン三世PART6 公式サイト 
https://lupin-pt6.com/

では、また次の記事で!!

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