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なにが問題? 日銀 大量の国債購入
日銀の国債購入が加速しています。1/12(木)に4.6兆円、1/13(金)には5兆円と、連日で過去最多を記録。週明け1/16(月)も数兆円規模となる見込みです。
月別のグラフにするとこんな感じ。
1月はまだ半月ほどですが、すでに20兆円超えが確実です。金利情勢次第で、まだまだ増えていきます。
そして、国債の発行残高のうち、日銀保有シェアは5割を超えています。下のグラフは2022/9時点で、そ
貿易赤字 過去最大の20兆円 (2022年)
まずはグラフから。
きょう発表の2022年の貿易収支。一目瞭然ですね。
20兆円もの貿易赤字(輸入>輸出)となり、過去最大を大きく更新しました。2010年まではずっと貿易黒字だったのと対照的です。
貿易赤字は前にも解説しましたが、年をとじた節目なので、アップデートしますね。まず一目でわかるポイントから。
そもそも経済#12 自社株買いとは?
Meta (Facebook) が日本時間今朝、決算発表し、その後、株価が一時20%高になりました。10-12月の売上高が市場予想を上回ったのもあるのですが、もう一つ好感されたのが自社株買い。400億ドル(5兆円強)の大型プランに市場がわきました。
Apple, Alphabet (Google)も巨額の自社株買いで有名です。今年も大規模にやってくるかもしれません。しかし、「自社株買い」ってよく
株式時価総額 世界トップ100
先週は収録などが立て続けにあり、note記事の更新が滞りました。今週~来週は普段以上に投稿し、取り返すつもりです。ご了承ください。
ひとまず今日はデータ集。世界の時価総額トップ100を久しぶりにアップデートしました。国、セクター、企業の勢力図をみるうえで、定点観測するといろいろ発見があります。今年の騰落にも結構差があります。ぜひいろいろ目を動かしてみてください。
短観でみる 記録的 人手不足
きのう日銀短観(3月調査)が発表されました。短観は3か月に一度、全国1万社の会社へアンケート調査したものです。いつも報道で「景況感」が伝えられますが、きょうは人手不足にフォーカスを当てたいと思います。
というのも…
ご覧のように、大企業・中小企業とも、かなり下の方にきています。数値は「人手が足りない」と答えた企業の割合から「人手が余っている」と答えた企業の割合を引いた値。つまり、下に行くほど人
IMFレポート つまみぐい #1
IMFは4月と10月に、世界銀行と総会を開いています。開催地は大半がワシントンです。それにあわせ、G20財務相・中央銀行総裁会議も開かれます。
その議論の土台になるレポート、World Economic Outlook(WEO)が公表されました。
【PDFリンク】https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/WEO/2023/April/Engl
IMFレポート つまみぐい #2
昼に配信した「IMFレポート つまみぐい#1」ですが、さっそく#2です。#1で紹介した「World Economic Outlook (WEO)」というレポートとは別の「Global Financial Stability Report (GFSR)」という金融リポートからです。
https://www.imf.org/en/Publications/GFSR/Issues/2023/04/11/
「PBR」って何?㊥(やさしい投資#4)
先週配信の「PBRって何?㊤」。ラーメン店経営を例にバランスシートの説明をしたところ、とても好評でした。
きょうはその続き。東証がPBR1倍割れ企業に改善要請しているので、日本の企業の実態をみていこうと思います。
まず日本の時価総額上位100社をPBRが低い順に並べました。
時価総額トップ100なので、日本を代表する企業です。それでも27社がPBR1倍を割り込んでいます。時価総額首位のトヨタ
PBRって?㊦ 東証要請のポイント
4月、日本の株式市場で「PBR」という言葉が脚光を浴びました。超基本的なところから、その意味するところを解説するシリーズの㊦です。㊤㊥をご覧になっていない方は下記をご覧ください。
きょうは東証の「PBR1倍割れ」企業への改善要請のポイントと、市場への影響を解説します。投資家はもちろん、企業経営やビジネスパーソンとしても大事な視点です。
まず東証発表資料はこちら。これをザックリ説明しつつ、その意
【3分解説】米地銀株 乱高下
まずは象徴的なチャートから。
5/4(木)には一時、先週末より70%近くも値下がりしました。金曜は一転して、急上昇。終値は木曜の安値の2倍以上になりました。
これはこの株固有の動きではありません。程度に差はあれ、似たような動きをしている米地銀株はたくさんあります。
なにが起こっているのか。今後どういうところに注意すればいいのか。大事なポイントを3分くらいでザックリつかめるよう解説します。
経常収支でみる日本経済の姿
タイトルの時点で、読む気の起こらない人が結構多くいそうですね。
「経常収支」って、小難しそうだし、自分事に結び付けにくそうですよね。たしかにそうなんですが、いまの日本経済の立ち位置を知るうえでは、結構大事なんです。長い目での為替レートを読むうえでも大切です。
で、ちょうどきょう、2022年度(2022/4~2023/3)の経常収支が発表されました。
経常黒字は9.2兆円で、前の年度の半分弱に
【コアメンバー限定】後藤の相場見通し
ときどき配信しているコアメンバー限定の後藤のマーケット見通しです。1月に下記を配信して以来なので、少しごぶさたです。
今後は私自身の投資も本格化していくので、もう少し配信頻度を上げたり、ちょっとした自分の投資雑談もコアメンバー限定の掲示板などで時々やっていこうかと思っています。
で、前回1/14配信の見通しはこんな感じです。
👇 リンクはこちら
で、日米株とドル円はこんな感じなので、及第
楽天増資で学ぶ 財務戦略のキホン
5/15の昼に楽天グループの増資観測報道が流れ、楽天株は急落しました。翌5/16夕には実際に発表。楽天は最近、社債など借金によって資金を調達してきましたが、今回は株式で3300億円規模の資金を調達に転じるかたちです。
きょうの記事は楽天という企業の分析ではなく、今回の事例を通じて、「増資と借金の性格の違い」や「増資でなぜ株価が下がるのか」といった基本的なところを解説します。
◆ まず株価チャー
インフレ力学に変化? 日銀緩和に影響も
けさ、日本の4月CPI(消費者物価指数)が発表されました。ザックリこんな感じ。
青い線は「電気・ガス代」の政府抑制策で、1月にピークアウトした感じがありますが、赤はドンドン伸びています。
つまり、政府抑制策を除いた分はインフレは勢いを増しています。
で、エコノミストの間ではインフレの力学の変化を指摘する声も出てきました。この動向次第では、日銀の金融緩和もシナリオがかわってきます。わかりやすく