白峰ボーディングスクール AUTUMN CAMP 2020に行ってきました
9/19-21にかけて「白峰ボーディングスクール AUTUMN CAMP 2020」に参加してきました。
以下、概略(太字は引用者による)
白峰の持つ資源や課題を教材に、地域でSDGsを実現することを念頭に置きながら、米国マサチューセッツ工科大学 (MIT) が運営するMITメディアラボで、創造性を発揮するために重要な4要素として言及される「Art × Science × Engineering × Design」を同時に体験できる3泊4日の体験型授業となっています。
(中略)
地方創生でよく言われる「アップデート(更新)」ではもはや間に合わないと考え、「トランスフォームする(生まれ変わらせる)」ために目指すのが「白峰ボーディングスクール」構想。それは、都市で暮らす子どもや大人が、里山である白峰が持つ資源や課題を教材に、SDGsを目指し白峰の課題解決を考え、実装する過程で、創造性を発揮するために重要なアート・サイエンス・エンジニアリング・デザインを一体的に学ぶことのできる教育先端都市です。
https://shiramine-autumncamp2020.peatix.com/
ひとことで言うと
「山をまるごと(大人も子供も学べる)学校にする」
ことを目標にした取り組みで、今回はその体験版プログラム。
4日間のプログラムの前半しか参加できてないので、理解が中途半端ですが、参加した雑感を記録しておきます。
(言語化しないと全部忘れてしまうので、備忘録も兼ねて)
◆体験したプログラムの概要と所感
各テーマについて、ざっくりしたプログラムの内容と、そこから感じ取った内容を列挙します。
①アートプログラム
(ざっくりした内容)
・身体を動かす遊び(ジェスチャー、目隠しした状態での共同作業など)をする
・短時間の演劇を創作して、実際に人前で演じる、役になりきる
(感じ取ったこと)
演じると、演じる対象の気持ちが何となくわかるし、他の人が演じているところを見ると、初対面の相手でも、その人自身のキャラクターが何となく浮かび上がってきて面白い。
個人的には、「人生は自分の用途探索」という感覚があるので、こんな使い方・展開もあるんだなという発見があって、面白かった。
②サイエンスプログラム
(ざっくりした内容)
・雑草を使ったお茶や食品、昆虫食など地域資源の掘り起こしの実践例、地域特有の自然農法の紹介
・発酵の本質に関する講義、甘酒の自作
・生物って何なの?科学ってそもそも何で、科学者って何すべき人なの?実際のとこどうなの?等に関する講義
(感じ取ったこと)
もともと農学バイオ研究系で大学に8年間いた身なので、どの話も面白かった。講義の内容そのものよりも、講師の人たちが魅力的で、この人たちが本当にやりたいことは何で、どうやるのがいいんだろうな?ということを考えながら聞いていた。
例えば地域資源の価値が、サイエンスやエンジニアリングの観点から再定義されながら、今までとは違ったビジネスが生まれたら面白いし、そういった意見は参加者からも出ていた。
③エンジニアリングプログラム
(ざっくりした内容)
・市販のボードを使い、LED光らせたりモーター動かしたり、センシングしたりするプログラムを書いてみる
・応用編として、Web経由でのデータやりとりと、取得した情報を元にLEDを光らせたり、といった制御プログラムの実装
(感じ取ったこと)
個人的には割と近い体験をしている内容だったので、「新たな学び」は正直あまりなかったけど、たぶんやったことない人にとっては、「自分が書いたプログラム通りにモノが動く」という体験は結構大きな価値になると思う。
あと、「思い通りに動かない経験」はエンジニアの苦労への理解が深まるので、お互いストレスを軽減できると思う。
まあ機械って、動かないといけないんだけど、意外と動かないものです。。
◆全体を通して
今回のプログラムから何を得られたのか、って話と、
今後を考えると何を議論することになるのか、という観点で簡単に。
①「ふだん自分が何を見逃しているか」に気づくことが短期プログラムの体験価値(かもしれない)
お題目にあるアート、エンジニアリング、サイエンス、デザインという複数分野を3~4日の「体験」にまとめるとどうしても「発散」するので、それぞれを「深掘り」するのは難しい。
「その中で何を学び取るか?」が受け手側の課題となるけど、個人的には「自分が見逃していること」に気づく、という切り口で体験した内容を振り返ると良いのかなと考えた。複数分野の人と話ができるので、
例えば僕の場合、ふだんの生活で「他人の感情」よりも「自分の思考」の中に閉じ過ぎている、といった偏りには実体験を通して気づけた(もともとある傾向だが、在宅勤務でより偏りが増幅していたかもしれない)。
もうちょい、演劇とか見たり、人と丁寧に話すとかした方がよさそうなので、反省して、修正していきたい。何やるにしても、人としっかり話さないと良い方向に進まないので。
そういえば色んな人と話すのは得意ではないけど嫌いではなかったな、というのも気づき。
あと、「発明」は全体をつなぐキーファクターになり得ることは再確認したので、悪いところは見直しつつ、まずは自分のやるべきことをコツコツやろうと思っている。
②長期視点で、継続性を生むためにどうするか?
切り口がいくらでもある取り組みではあるけど、まず1つだけやるとしたら何するの?を考えると、一番の課題は何なのか、という話になる。
”2021年夏に本格運用開始予定の「白峰ボーディングスクール」にとって、今最も大きな課題となっているのが、空き家等の活用を含めたインフラ面の整備です。”
https://shiramine-autumncamp2020.peatix.com/
が課題であれば、「整備する1件目の空き家はどれで、それをどう使うか?」が最初のお題になるのかなと思う。
体験の場にするとか、販売するとか、合宿所にするとか、いろいろありそうだけど、どこから始めるのがよいか。
で、SDGsとかDXとか、流行りの言葉に引っ張られると往々にしてどっかで見たような内容になるので、
「山がまるごと学校」っていう理想像に近づけるための打ち手としてどうなん?
ってことは常に見直しながら進めると良いのかなと思う。
勝手なことつらつら書いてしまったけど、シンプルに楽しかったです。
お会いした皆さんありがとうございました!
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