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「恋人」「いい感じの人」の匂わせタイ語表現

お久しぶりです。7月半ばになってしまいました。梅雨明けも間近かも。

タイBLの何が好きかっていうと、周りの友人たちが主人公をいじったりからかったりするところが一番好きです。
そのあたりの質問をタイ語教室でしまして、先生の答えを忘れないうちにここに書いておきます。

รู้ใจ (rúu cay)

辞書では、「rúu cay B」でBの気心が分かっている、趣味嗜好をよく知っていると解説される。
A rúu cay Bで、AはBの気心をよく分かっている、となり、phʉ̂an rúu cayで「気心の知れた友人」、mɛ̂ɛ rúu cayで「よく理解してくれている母親」などとなる。
しかしphʉ̂anやmɛ̂ɛなどではなく khon rúu cay になると、「人」という表現が、すこしぼやかした含みを持つ人格となり、原義の「気心の知れた人」だけでなく、文脈によっては「恋人」を匂わす表現になる。fɛɛnの直球表現を婉曲したい場合にも使われる。

ついでに、このような曖昧な匂わせ表現にもうひとつ、

คนคุย (khon khuy)

がある。
これは若い世代で使われだしている言葉。
原義は「(いろんなことを)話す人」で、恋人まではいかないけれど、「いい感じの関係にある人」という意味になる。
 
以上が先生の説明でした。とってもおもしろかったです。
 
たしかにドラマで、「お前ら付き合ってんの?」「違うよ、単にいろいろ話したりしてるだけだよ」みたいなシーンや、あるいは「おやおやおや、お前らあやしくない〜?」に "khon khuy" がでてくるなあと思いました。
「おしゃべりする相手」くらいに思っていたのですが、「いい感じにある人」(彼氏彼女一歩手前)くらいまで意味がひろがる匂わせ表現なんですね。

辞書の用法からはみだした使い方なので、こういうのをネイティブの先生に確認するのって重要だなって思いました。
これでまた、二人の関係をあやしむ友人たちのやりとりをドラマで観るのが一層楽しくなりそうです。

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