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それが一番大事

エアコンをつけた。

エアコンというものになんとなく親しみを感じてこなかったのだが、もうそんなことを言っていられない時代になってしまった。死ぬ。

実家は、親の寝室とリビングにしかエアコンがなかった。つける日はつけるぞ!という感じで気合を入れて、みんなでその部屋で過ごした。

なぜ子供部屋にエアコンがなかったのかと言うと、子供が特に望まなかったからだ。そういうことは多い。私が特に望まなかったのでうちにゲーム機はなく、特に望まなかったので大学進学で家を出るまで兄弟と部屋が一緒だった。欲しいものを主張した記憶、あまりない。

たぶん、エアコンがほしいと言えばエアコンはついたのだろう。部屋も、元々建てた時には部屋を区切って部屋数を増やせるような仕様になっていたので、言えばその通りになったのだ。でも、そういうことを特に私が言わなかったのでそのままになった。

ぼんやりと生きている。暑い時は暑いなぁと思って、寒い時は寒いなぁと思って、仕方がないなと思っている。ゲーム機がないのも、まぁ仕方ない。うちにある他の遊びをするまでだ。あったら嬉しいかもしれないけど、それを手に入れるために動こうという発想が浮かばない。

こうやって私はぼんやりと死ぬのだろうなと思う。どうしたらいいんでしょうね。欲というのは言わば「諦めない気持ち」なのかもしれない。暑くても諦めない心、手に入れてぇな。まずは暑いと感じたときにエアコン使うあたりから始めるか。


今日はここまで。ありがとうございました。

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