フォローしませんか?
シェア
KH1992
2021年8月5日 00:42
少年の頃、たしかに僕は何かを志していた。親に叱られているとき、友人と下らない遊びに興じているとき、幼心に悔し涙を流したとき。夢を見ていた。指に触れるかさえ分からない、しかしながら明瞭な夢というものを、志した。 十数年が経った。今では、何かを欲しがったという感覚のみが僕の心を捉えて、その実態は乱れた生活に消え去ってしまっている。自らが本当に欲したもの、自らが当時流した悔し涙にいったいどの様な意