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北陸の日本海と様々な列車(どこでもきっぷ旅 1日目)

 10月初旬、JR西日本から「どこでもきっぷ」の発売が予告された。これはJR西日本線を走る、新幹線・特急含む多くの列車が乗り放題となる企画乗車券である。3日版を買えば1日あたり約7,333円。18きっぷとはまた違った、特急や新幹線を使った工程を組むことができる。

 このきっぷは、当初は4月に発売を予定していた。しかし社会情勢の悪化により「当面の間見合わせ」となった。今回の発売再開は、多くの人が待ち望んでいたことだろう。

往路

 余裕を持って6時前に起床した。なのに、朝から走る羽目になった。最寄駅に電車が到着する時刻を、その電車が京都駅に到着する時刻と勘違いしていたからだ。一人ならどうにかなるが、今回はそうはいかない。というのも、同行人の後輩くんがいるからだ。3日間の始まりは、走ることから始まった。

 走ったこともあって、最初からやらかすことは回避した。京都駅で合流し、サンダーバード1号に乗車する。比較的速達タイプの1号は、京都から先、敦賀、福井、そして終点の金沢に停車する。

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金沢からは北陸新幹線に乗車し、さらに北東を目指す。そして京都を出てから3時間とすこし、10時12分に新潟県・糸魚川に到着した。

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上の写真からわかるように、糸魚川駅は海に近い。徒歩10分ほどで日本海に出ることができる。

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天気予報によると、この日は日中に雨が降る予定だった。しかし、いい感じにずれ込み、夕方から降る予報になった。そのおかげで青空の元、一面に広がる日本海を楽しむことができた。

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ところで、糸魚川駅から日本海側を散策していると、新しめの建物や道路が多くみられた。これは大火が関係しているようだ。糸魚川市のウェブサイトによると、この地域は風が強く吹くこともあり、何度か大火に見舞われている。

滞在時間は40分ほどだったが、もう少しゆっくり観光したい、そんな場所だった。また来たい。

再び新幹線に乗車し、来た道を逆戻りし、2駅隣の富山駅で下車する。改札を出ると、さっそくライトレールの乗り場がある。さすが鉄道王国の富山だ。

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富山駅からは目的地に向かって南下する。ライトレールといい、木々が多めの大通りといい、縦型の信号機といい、どこか異国情緒な雰囲気も感じられる。ただ歩いていてもそうした発見があり、面白い。

そうこうしているうちに昼食時なので、週替わりランチをいただく。左下のシイラをはじめ、地元のものを使っているらしいこのランチは、なかなか凝っていて美味しかった。富山といえば鱒寿司やブラックラーメンが有名だけれど、こういうのもアリでしょう。

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昼食を済ませ、さらに南下し、目的地の「富山市ガラス美術館」に到着する。常設展は200円。ガラスでこんな表現ができるのかと思わせる作品が多く展示されていた。ところで、ここは図書館も併設しているので、鑑賞ついでに図書や新聞、雑誌を読むこともできる。つまり時間を無限に溶かすことができるのだ。

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とはいえ時間は有限なので、富山駅に戻らなくてはならない。せっかくなので、ライトレールで戻ることにした。高頻度で運行されており、乗りたい時にすぐ来てくれる便利な存在である。また、最近ICOCAなどの交通系ICカードにも対応したようで、さらに便利になった。

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話が少し脱線するが(鉄道関係でこういう単語を用いるのはよくないかもしれないが)、このスタイリッシュな見た目もどこか異国情緒を感じさせる(少し似ているでしょう?)。

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話を戻し、LRTで富山駅に戻り、在来線ホームへ向かう。乗るのは高山本線ではなく、あいの風とやま鉄道。どこでもきっぷの例外として、富山ー高岡は通り抜けする場合に限り、乗車することができる。

車両は521系。この雰囲気といい、内装といい、富山まで来たのに親近感のある車両だった。

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高岡からは氷見線に乗る。この路線は16.5kmと手頃な長さではあるが、途中富山湾に沿って走る、見どころのあるローカル線である。

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途中、富山湾に沿って走る区間は爽快である。走行音を録るため氷見駅まで乗り通したが、富山湾がすぐ近くの雨晴駅で降りても面白いかもしれない。

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高岡駅からは、新幹線の乗換駅である新高岡駅まで城端線に乗車する。氷見線も城端線も本数が少ないので、基本的に接続はとられない。しかし、16時7分に氷見駅を発つ列車は、高岡駅で城端線に4分で乗り継ぎすることができる。

帰路

今回の目的は果たしたので、後は京都に戻るだけ。ちなみに、新高岡駅から乗車した新幹線は「はくたか567号」。

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ところで、どこでもきっぷは6回まで指定席券を発券することができる。1回目は帰りのサンダーバードに使うことにした。

列車は雨水をまとい入線してきた。今からなら雨が降っても問題ない。この列車は時間が時間ということもあってか、それなりに高い乗車率だった。

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夕食は金沢駅構内のスーパーで調達した。鮭鯛鯖の寿司、そして台湾ドーナツ。駅弁で金沢を感じることはできても、台湾まで感じることはできない。

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京都駅には20時38分に到着した。少し早めではあるが、明日に備えるために、一行はここで解散した。

総括

 糸魚川と富山、いずれもよいところで楽しむことができた。とはいえ、時間の制約から、雰囲気を感じるぐらいしかできなかった。そういえば、地元の方に富山駅の北側にある公園が良いと教えてもらったので、そこも行きたい。あと、金沢にいたっては駅の外に出ていない。とはいえ、いずれもよいところだと知ることができたので、またの機会に、より北陸を感じられるような観光をしたい。
 走り書きでしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考資料

糸魚川市駅北大火復興情報サイト HOPE糸魚川
https://hope-itoigawa.jp/

富山市ガラス美術館 – ホームページ
https://toyama-glass-art-museum.jp/

氷見市観光ポータルサイト「きときとひみどっとこむ」
https://www.kitokitohimi.com/

載せ場のなかった写真たち

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続き(2日目)はこちらから
(準備中)