#19「自信」1年森本悠乃
こんにちは。関西学院大学サッカー部女子チーム一回の森本悠乃(もりもとゆの)です。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
このような貴重な機会をいただいたので何を書こうか非常に迷い、書いては消してを何度も繰り返していましたが、今回は私のサッカー人生で個人的に大きな出来事について書かせていただきたいと思います。
私は2006年2月25日に鳥取県で生まれ、今の今まで兵庫県で育ってきました。
私は小学校1年生から2つ上の兄の影響でサッカーを始めました。小学校で同じチームだったチームメイトの子達と中学でも一緒にサッカーがしたいという想いから、中学では外部のクラブチームに所属しました。中学1年生では、中学3年生がメンバーの主となる試合にも時々出場させてもらい、正直当時の私は自分に少し自信がありました。
しかし中学2年生の時に自分を大きく変えてしまった出来事がありました。
それは中学2年生の中学生大会の時。その日は1日で2つの試合があり、1試合目は途中出場して点も決め、チームも勝利することができました。そして2試合目もコーチに頑張れよと鼓舞され途中出場で入った時、私は2試合目のファーストタッチでミスしてしまい、コートに入ってから5分もたたずにコートから出されてしまいました。
私はこの出来事から、サッカーをする際に、またミスをしてすぐ他のメンバーに変えられたらどうしようという思いを抱くようになり、自分に自信がなくなりました。
たったそれだけのことで、と思う方もいらっしゃると思いますが、当時の私にとって、その時のベンチに入っておらず、外で声を枯らしながら応援してくれていた同期に顔向け出来ないという想いや屈辱、自分の不甲斐なさでメンタルはボロボロでした。
この出来事によって、私は試合をすることにネガティブな印象を抱くようになり、試合をしていても少しのミスですぐに落ち込み、ベンチにいるコーチの顔色を伺うようになってしまいました。
高校でも、当時所属していたクラブチームを続け、高校3年生の頃は高校生以下のキャプテンも務めさせてもらいました。しかし、キャプテンだからしっかりしないとと思う反面、本当に自分がキャプテンで良かったのかと自信がなかった自分もいました。周りの方にも「ゆのにもっと自信があったらな」とか「自信があったらゆのもいいとこいけると思うのにな」と言われ落ち込む日々でした。
その時私はある漫画に出会いました。その漫画では、「1番の心の友は自分。いいとこもダメなとこも言い訳も秘密もぜんぶ知ってて絶対裏切らないし死ぬまで離れない。自分のこと全部知ってる自分なら1番欲しい言葉をかけてあげることもできるんじゃないか」と主人公の親友が、自分に自信がないヒロインに言っていました。
確かに自分を信じないと何も始まらないし自信にもつながらない。高校でサッカーに全力で打ち込んだかと聞かれたら思い切り首を縦に振ることができない。そのため私は大学でもサッカーを続けることを決意しました。
今でも自信を持ってサッカーを出来ているかと聞かれたら100%はいと言うことは出来ません。ただ、プレー中に自分を失いかけたら周りを見ることを心がけています。周りを見渡したら、今までのサッカーの経験年数や経歴は様々ですが、部員全員が一つの目標に向かって声を掛け合いサッカーに全力で取り組んでいます。
誰よりもチームのことを考えてくれている主将、部員のボケには全てツッコミ、練習中には声掛けもしてくださる主務、普段はお調子者キャラだけど実は1番周りが見えていて隠れたチームの大黒柱である副将をはじめ、このチームには人として尊敬できる先輩、同期しかいません。
この人たちと一緒に戦いたい、支えてくれるスタッフの方達に恩返ししたい。この想いが途切れない限り私は自分を信じて走り続けます。
長い文章になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!!