神戸学院大学映画研究会

神戸学院大学の公認サークル(部活動)です。普段は有瀬キャンパスで活動しています。活動報…

神戸学院大学映画研究会

神戸学院大学の公認サークル(部活動)です。普段は有瀬キャンパスで活動しています。活動報告や映画についての記事などを上げていきます/活動日:月・火・水・金/場所:有瀬キャンパス第二文化体育館4階

最近の記事

【コラム】ヘッドギアの影──ゴジラ・ミレニアムシリーズ・フィルムガイド

まえがき  ゴジラ(GOZILLA)。それは災厄の名であり、異形の怪物の名であり、マスコット・キャラクターの名であり、そして神の名である。そうしたすべて──1954年公開『ゴジラ』に連なる体系のすべてを包含する名としてこれはあり、ありつづけている。  フィルムに焼き付けられたその「怪獣」──この概念もまた同映画とともに生まれたという経緯をもつ──はあらゆるものの象徴として絶えず視られてきた。黒々としたその巨躯はそれ自体一つのインターフェースであり、あらゆる時代、あらゆる思

    • 【リスト】KGU映研で2023年に観た映画

       神戸学院大学ではプロジェクターとサブスクリプションを用いた映画鑑賞会を不定期(高頻度)で開いています。  ここでは、そうした鑑賞会において昨年取り扱われた映画を紹介していきます。 『シャークネード』(85min/2013年) 監督:アンソニー・C・フェランテ 脚本:サンダー・レヴィン 主演:タラ・リード/アイアン・ジーリング/ジョン・ハード  藤本タツキ『チェンソーマン』がオマージュしたことでも知られるZ級モンスターホラー。キワモノ。 『映画クレヨンしんちゃん モ

      • 映画研究会について

         映画。この二文字に括弧を付けずにはいられないひとびとが、世界には存在する。  「  」は世界を分節する。やや露悪的に言うならば分断する。あちらとこちら、あなたとわたし、あるいは、あるいは。差異を差異として指し示すこと。その強迫観念。かくあらねばらない、という言葉が規定するフレーム。それらの形成する力場は境界をかたちづくる。換言すれば、その「場」とは「円環」だ。  そのような円環の内側に生きるひとびと──時にそれはシネフィルと呼ばれる──にとって、今日の「映画」はひどく奇

      【コラム】ヘッドギアの影──ゴジラ・ミレニアムシリーズ・フィルムガイド