敗者復活のLINE物語①~ネット興亡記より~
世界における月間ユーザーは2億人。
日本では8,200万人。
皆さんもそうではないでしょうか?
今や生活必需品の1つであるLINE。
会話だけでなく電話やキャッシュレス等々、様々な用途としての活用。
ヤフーとの事業統合により、益々拡大が見込まれるサービスや利便性。
そんな栄光の裏にある敗者復活経験者ならではの成功への想いと道のり。
キーパーソンは4名。
・舛田淳氏
(現取締役 ※元バイドゥ→NAVER JAPAN)
・森川亮氏
(現C Cannel代表取締役社長 ※元NAVER JAPAN社長→LINE社長)
・慎ジュンホ氏
(現代表取締役 ※元NAVER・JAPANエース中のエース)
・出澤剛氏
(現代表取締役社長 ※元ライブドア)
大学在籍時にメルカリ創業者の山田氏と同級生だった舛田氏。
ネットに魅せられ27歳の時にバイドゥへ入社。
目的は検索サイトでの成功。
やがて巨大勢力との力の差に、夢半ばで挫折して退職。
関係者への連絡の中、一本の誘いのメール。
送付元は当時NAVER JAPANの森川氏。
一緒にビジネスをしないか?とのこと。
30名規模ながら韓国では当時70%の圧倒的シェアを誇っていたNAVER。
一度2000年に日本へ進出するも、5年で撤退してしまっていた、舛田氏同様の過去の苦い思い出。
それでも、同時の大エースである慎ジュンホ氏を韓国から引き連れて(成功するまで帰らない)再び日本へ挑戦したいとの断固たる決意。
賛同してNAVERにマーケティング責任者として入社した舛田氏。
しかし相手は日本では検索サイトで80%のシェアを誇る2大勢力であるGoogle、ヤフー。
数年が経過してもなかなかでない結果。
再び敗北??の文字が頭をかすめる3者。
若干方向転換。
PCでなく、当時流行り始めたスマホアプリへの軸足シフトの検討。
そんな最中、2010年にライブドアが事業譲渡先を探しているとの情報。
堀江氏を筆頭に、時代の寵児と称されるも、事件をきっかけに急速に表舞台から降りざるを得なかった同社。
アプローチされるも、そっけなく断った舛田氏。
しかし資料を見ると気づいたメディア情報とは異なる悪くない経営体質。
そして何より魅力的だったネット世界を生き抜いてきたスペシャリストである技術者集団。
一転魅力を感じて、数社のプレゼンの中に盛り込んだ5つの約束。
配下に入っても以下は確保するとの破格の譲歩条件。
・雇用維持
・ブランド保持
・経営体制
・経営ポリシー
・成長促進
結果、舛田氏らが勝ち得たその権利。
当時ライブドア社長の出澤氏含めて加わった精鋭集団。
これで揃った役者4名。
復活の狼煙をあげることになった転換期は2011年のあの日…
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