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ネット興亡期のドラマ化記念トークセッション

皆さんは観られたことはありますか?

朝6:40くらいからTV東京のモーサテで放送されているネット興亡期。

90年代~のネット業界を巡る覇権争いや栄枯盛衰などの舞台裏や、表向きに書籍化されたり、映像化されている内容をダイジェストでまとめた番組。

ちなみに本日はLINE。

私は毎朝の楽しみで欠かさず観てます。

昨日6/7(日)の日経新聞に載っていたSDGsフォーラムの映像が観られるQRコード。

元々はそれを閲覧する為にDLした所、アクセスされたParaviの中にあった気になる文言。

それがこのセッション。

しかも好きな経営者のサイバーエージェントの藤田晋さんとUSENの宇野康秀さん。
元々は師弟関係、というより社長と新入社員。

本来の目的とは離れて思わず1時間半と長丁場ながら拝聴。

テーマは「動画バトル勃発」

ファシリテーターの質問を元に、藤田さんと宇野さんが答え、途中参加のゲストであるオリラジの藤森さん(本編のナレーター)と原作者の杉本貴司さんも登場したパネルディスカッション的な内容。

ポイントのみ抜粋してグラレコ。

【主なポイント】
①自社ビジネスの現状
②①の今後
③今後の動画ビジネス
④世界と日本との差

■藤田さん
①ABEMATV=「TVのリプレイスメント(再発明)」
→24時間放送のニュースが主軸で、ドラマ、スポーツ、娯楽などが付随番組とのあくまでTVの延長線上で差別化。(対ネットフリックスやYouTube)

②ドラマを強化、LIVE課金などを検討中。
→とがったもの×面白いものの両輪が重要。
(とがっているだけでは△、人に勧められる面白い内容がないと選ばれない)

③サービス全体が伸びて、かつ使い分けが広がる見込み。
 例;
 ・エンタメ→YouTube
 ・ニュース→ABEMA
 ・映画→ネットフリックス など

■宇野さん
①U-NEXT=「映像の百貨店」
→あらゆる世界中のジャンルのコンテンツをいかに集め、ないものはない、とのライブラリー的機能での差別化。(藤田さん同様に他社と重複回避)

②未定だが、例えばプラットフォームの提供によるLIVE課金や自社コンテンツ制作など。
※アニメや韓流が人気だったが、コロナ影響下で、OLDな映像も閲覧が増え、老若男女問わず、裾の尾が拡大傾向。

③成長と衰退の住み分けの過渡期(変革期)
→リアルと映像配信の強みや弱みなどの模索による新サービスの台頭など、映像全体としては伸長傾向。
※リーマンショック時の全体の変化とは異なる。

■藤森さん
①TV→徐々にYouTubeに主戦場をシフト。
→媒体問わず「常に売れ続ける存在」を目指し続けている。
 
②YouTubeでは歌で意外性×特技で話題を呼ぶも、コンテンツにより当たりはずれがあり、コンテンツの最適解を模索中。
※特技だけならプロが強いが、意外性が加わることでプロと差別化できている。
 ただし、芸能人や俳優の参入が進めば、自身の強みが薄まるとの懸念あり。
※3ヵ月に一度はブレイクできるよう常にアップデート。
(=明石家さんまさんのその考えに感化)

③コロナ禍はいわば「少し長めのオーディション」
→今後はオーディションを経て変化に対応し得る芸人が生き残り、淘汰が起きる可能性大。
 リアルも重要な世界観だが、雛壇や装飾などがなくてもオンラインで完結することも多い。

■共通
④ネットフリックスやTikTokなど、動画は米中の主戦場で脅威だが、日本もコンテンツや差別化で成長の余地はある。
 実際株価も想定より落ち込んでおらず、映像自体は淘汰されるコンテンツもあるが、全体としては伸びる可能性大。
 時価総額もむしろ過去最高。(サイバーエージェント)
 

■印象的だったトレンド
・流行りのオンライン飲み会→リモート演劇、課金制の飲み会show、極秘ネタのように、好機と捉えてビジネス化している人もいて、その他大勢との差別化が進んでいる。

・テレワークでモチベーションアップの為、元々は鉄道ファン向けの配信だった、山手線の映像が、ビジネスマンのバーチャル通勤=モチベーションアップとして視聴されている。

など、有名人⇔一般人の垣根が低くなり、誰もが主役になり得、固定概念とは異なる魅力も生まれ得る多様化の時代の到来。(ABEMAスター、YouTubeの著名人など)

■感想
 3名の行動の原動力である以下3点に関して、今まさに自分も直面し、実践に移している所なので、引き続き数多ある情報から良質な内容を見極めて、取捨選択して、自分の頭で考えて、足で動いて、自己実現→他者貢献に繋げたいと感じた有意義なセッションでした。

※3名の原動力や危機の中での強さの要因
・藤田さん→忍耐力(一度危機を乗り越えた経験)
・宇野さん→やり残した感(自分でやり遂げたいとの想い)
・藤森さん→常に先を見据えてあきらめず考え行動し続ける(過去の栄光にすがらない)

与えられた時間は誰しも平等。
それをどう活用するか?
立ち止まっている時間はなく、常に考え、動き続けることが大事ですね。

#ネット興亡期
#Paravi
#グラレコ

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