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はじまりはいつも”なぜ”(ストーリーとしての競争戦略)

以前より気になっていた本

・著書:ストーリーとしての競争戦略
・著者:楠木建さん

数々の企業事例を元にした
優れた戦略のポイントや成功事例
その根拠や持論の展開が記載された一冊

500ページを超えるボリュームにやや圧倒…
全て読むというよりポイントを自分なりに咀嚼
(冒頭に"順を追って読んでください"との
 注意書きがあるも
自分には少し合わなかった為、抜粋)

■ポイント
以下がビジネスにおける戦略構築の上で重要
・誰に何を届けるか?>どのように?
 =”本当のところ”誰に何を売っているのか?

*誰に?or何を?だと→静止画=効果は△
*誰に?and何を?であれば→動画=効果は○

→結果→なぜ?→ストーリー構築に繋がる

起承転結
その"起"がなければ"承転結"が不明瞭になる

最近読んだ本でも共通すると実感
言わんとされる趣旨

・意義目的>成果目的、行動目的
 (THE TEAM/麻野耕司さん)

・弱者が強者に勝つためのポイント
 どこで?誰に?何を?(地域、顧客、商品)
 この順でいずれかで圧倒的シェアを確保する 
 "差別化”戦略(局地戦、接近戦、一騎討ち)
 (ランチェスター経営戦略/阪上仁志さん)

・戦略>戦術、作戦
 =”戦わずして勝つ”為のポイント
 (営業はいらない/三戸政和さん)
 
■具体例(コンセプト変更による成功事例)
・ベネッセの進研ゼミ
*誰に?「子供を含めた家族のコミュニティ」
*何を?「学習促進のコミュニケーション」

*before:教材や添削=”モノ”が基軸
*after:親の協力と子供の努力=”人”が基軸

*背景:before施策で低迷中に気づいた観点
”親のサポート含めた勉強の習慣化、達成感の重要性

・ブックオフの買取り
*誰に?「捨てない人」
*何を?「リユース生活のインフラ」

*before:中古品のコンビニ
*after:捨てない為のインフラ

*背景:顧客の来店目的が”捨てたくない”
    >”換金”とのリサーチ結果

・リクルートのホットペッパー
*誰に?「生活圏内の事業者と消費者」
*何を?「生活情報提供で消費のマッチング」

*背景:後発での市場参入の為、事前の戦略
    消費の80%が半径2キロ圏内と分析

→情報ソースと対象を”東京”、”浅草”などの地域名でなく、各”生活圏内”という地域に限定

その他、スタバ、ガリバーインターナショナル、楽天、ユニクロ等の数多くの事例

物語の続きにご興味ある方はぜひ著書で一読を

■所感
最近経験した個人的な経験

以前からずっと気になっていた
近所の一見入りづらい酒屋

大阪市都島区の少し外れにある
杉本商店

初回訪問で行きつけにすることが確定

理由はストーリー性溢れる店である為
感じた戦略は下記の通り

*誰に?「ホンモノの日本酒の味や背景を味わいたい人」
*何を「日本酒と作り手(酒蔵)の信念や”生”の届けたい味」

*背景:右から左でなく”うちの色を出してから”リスク承知ですっぴん生原酒を提供したい=的確な飲み頃を見極め、”酒屋が味を完成させる”とのコンセプト

※実際、味見用に開封した酒の量り売りや試飲も積極的に実施(的量を飲んでもらうことも販売車としての責任との考え)

初めての訪問ながら日本酒談議で約30分間
存分に満喫した味わい深い試飲と杜氏の物語
自分の好きな酒蔵にまつわる情報や知識

まさにストーリーを体感
続きを見たくなり完全にファン

言うは易く行うは難し
自分の所属する会社では実践されていない
非常に重要度かつ緊急度の高い競争戦略

新たな気づきを得た一冊
終わりなきストーリーを目指して続けたい提案

そして出会ったある意味で日本酒好きの聖地
新たな物語のはじまり

#ストーリーとしての競争戦略
#杉本商店
#日本酒

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