28歳初めての二日酔い

齢28にして初めての二日酔いを経験したので、己への戒めとして記録しておくことにする。

☆汚い表現があります☆

飲んだもの:
7%ハイボール350ml 1缶
9%レモンサワー350ml 1缶
鏡月午後ティー割(先輩が作ったので濃度不明)2杯

症状:
胃の不快感、悪心、嘔吐

発症時期:
最終飲酒から約4時間後


昨日は数ヶ月ぶりに前の部署の同期、先輩、後輩と先輩宅で家飲みをした。
すでに回復期病院や施設に転職している人も数名いるため、それぞれの違いを聞いたり、互いの近況報告をしたり、大富豪や人狼をするなどして5時間ほど過ごしていた。
非常に楽しい時間であった。


23時に帰宅し、どうやらシャワー、ドライヤー、歯磨きを済ませて寝たらしい(夫談)
そして迎えた午前3時
突如押し寄せる胃の不快感、そしてそれに追随して猛烈な悪心が私を襲った。
これはもしかして……二日酔い?

隣で寝ている夫を起こさないよう細心の注意を払い、とりあえずトイレに駆け込み便器を眺めてみる。
そして洗浄レバーを引き、水洗の音とともに一発吐いてみた。紅茶が出た。

一度吐いたらスッキリしたので布団に戻り横になる。しばらくすると再び押し寄せる吐き気。
知らないふりを決め込んでみるが、徐々に確実に忍び寄ってくる。
これはいかんと再び隣で寝ている夫を起こさないようトイレに便器を眺めにいく。

私は吐くのが苦手である。うっぷとなっても無意識に寸止めしてしまい、胃をギュッと収縮させるのみで嘔吐にたどり着けないのだ。
無理矢理吐くのではなく、自然と吐瀉物が出てくるものであるという理屈はわかっているが、所詮それは理屈である。
私はこの気持ち悪さを解消するために吐きたいのだ。でも身体か心がそれを阻むのである。

遮音のためにドアを閉め切っている。
暑い。
汗が玉のように流れ落ちてくる。
吐き気は一向に治らない。
これは暑さからくる汗なのか、それとも冷や汗か。

ずっと便器を眺めていても状況は変わらないので一旦トイレから出ることにした。でもその前に一発絞り出してみよう。
再び水洗レバーに手をかける。また紅茶が出た。そこそこ出た。

少しスッキリしたが、横になるとまた気持ち悪くなりそうなので、寝室ではなく居室のテーブルに肘をつき、碇ゲンドウのポーズで座椅子に腰掛ける。今夫が起きてきたら暗闇に碇ゲンドウポーズの妻が座っているので軽くホラーだろう。お願い寝てて。
そしてスマホで「お酒 気持ち悪い」「二日酔い いつまで」「吐きそう 吐けない」などおもむろに検索を始め時間を潰した。

しばらくすると、座っているのにも関わらず、またもや吐き気が襲いかかってくる。
いったんは耐えてみるが無理。便器を眺めにいこう。
性懲りも無く便器を眺めて時間が過ぎる。どのくらい時間が経ったのであろう。胃を押してみると気持ち悪い。でも出ない。
少し口の中に指をつっこんでみる。オe……出ない。途方に暮れる28歳。ちょっと泣きたくなってきた。
助けてください、助けてください。
今日は夜勤明けにも関わらずはしゃぎすぎました。久しぶりにみんなと会えて楽しかったんです。
もうしばらくお酒は飲みません。なので私を解放してください。どうかお願いします。

便器を眺めながら何かに祈りを捧げる。事態はまったく好転しない。時間だけが過ぎていく。

……よし、絶対に吐く。この水洗の音とともにすべてをさらけだそう。
決意をこめて水洗レバーを引く。便器内で水が渦を巻く。


出た。紅茶がいっぱい。



時刻は3:50
今までで一番楽になった。もう疲れた。布団に戻ろう。汗だくの私は布団に戻った。
寒い。掛け布団かぶろう。
そして私は夢の中へと誘われた。

「肝機能上がってますねえ。アミラーゼも爆上がり。CRP10台ですね。入院しましょう。」

そんな夢をみて目が覚めた。縁起でもない。
しかし心なしかすっきりしている。胃の痛みは残っているものの、あの気持ち悪さはきれいになくなっていた。私は解放されたのだ。

事が終息して浮かれた私は先に起きていた夫に夜間の出来事を話す。
夫は付き合っているとき旅行先で酔い潰れ、翌朝にクリニックで点滴をし、少し悪心がおさまったタイミングで新幹線でとんぼ返りした前科があるため、私のこの醜態を怒ることができないのだ。
そして夫は味噌汁を作ってくれた。
「米はいらないよね?」
うんよくわかったね、いらない。


自分はザルだと思わずに、まだ飲めると思った手前で飲むのをやめる。
そんな当たり前のことを28歳で学びました。
あまりの吐き気に絶望したので二度と繰り返さないように気をつけようね私。

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