見出し画像

埼玉西武ライオンズの2018年ドラフト評価・考察①

11球団の指名が根尾、藤原、小園といった高卒野手に集中した2018年のドラフト。唯一初っ端から大卒右腕・松本航を指名し、一本釣りを決めた我らが埼玉西武ですが、概ね好評が多いと感じています。ご存知の方も多い小関順二氏も上から4番目と評価しています。

で、本当に今年のドラフトは良かったの?っていう振り返りを初ノートでやろうとしているのが私です。読み終わった後に「コイツの意見ヤベーだろ」と思った方も、賛同してくれる方もTwitterとかで拡散しながらボロクソに言ってくれると嬉しいです。仲間内でボロクソに言いながら盛り上がってください。ドMではないです。

まずは今年の指名選手を振り返ります。

そしてそれを経ての現在の陣容がこちらです

もちたろうさん、いつも参考になる図をありがとうございます!

これを書き始める前に浅村のFA移籍が決まったり、元巨人・廖任磊(リャオ・リンレイ)に関する報道が出るなどありますが、ここではとりあえず置いておきます。

それではいよいよ指名選手を振り返っていきます。

<1位  松本 航  投手>

明石商時代から注目されていた日体大・松本航の一本釣りに成功しました!

・特徴

常時140キロ中盤を記録するストレートに、恐らく挟み幅を変えて落差を調整しているフォークを武器としています。所属する首都大学リーグでは現巨人の菅野(東海大)以来の通算30勝&300奪三振を達成。本人は楽天・則本を理想としているようで、武器はコントロールだと語っています。あと顔が結構タイプです。

・懸念

不安な点を挙げるとすれば、やはり176センチの慎重でしょうか。落ちる系のボールの威力は高さに依存する部分が大きいため、フォーク以外の武器が必要となった時に対応できるかが鍵となるはず。ただ、フォーク以外にもスライダー、カーブ、特殊な握りのツーシームに加え、現在チェンジアップを習得中とのこと。全てがプロ相手に通用するのは考えづらいので、取捨選択することも求められるでしょう。

・チームでの役割

無論、1年目からローテーション定着です。先述の則本や、ヤクルト・小川のように高さはないものの大卒1年目からの活躍を期待したいです。

私の考えとしては、常にローテの2、3番手を張り続ける選手になるかなと考えています。毎年安定して160~170イニングほど消化し、3点代前半の防御率を維持するような投手でしょうか。ともかく、この選手が大ハズレとなる可能性は非常に低いと思います。


<2位  渡邉 勇太朗  投手>

個人的に今回最も欲しかった選手です。取れて良かった~

・特徴

体格、直球、制球力などが武器とされる報道が多いですが…私はこの投手最大の武器は変化球ではないかと考えています。「は?何言ってんだこいつ、節穴か?」と思ったアナタもお待ち下さい。先程の動画の中で右下に球種が表示されていたことにはお気づきでしょうか?これによると、渡邉はスライダーとツーシームを投げていました。が、実はスライダーは2種類あります。125~130キロの曲がりの大きなものと、135キロほどの鋭く曲がるものです、後者はスラッターなどと呼ばれ、最近流行っていますね。雄星もこのスラッターを最大の武器としていました。また、ツーシームはこの映像直前の夏の県大会前日に覚えたそうで、それでこのキレです。底知れぬポテンシャルを感じます。

・懸念

怪我が多かったようです。特に肘の故障が多く、その影響で高校時代に実績を重ねられませんでした。また、何といってもチームが投手を育成できていない部分が不安です。大型右腕といえば高橋光成ですが、燻り続けています。2018年、ローテにいた投手で育てたといえるのは雄星くらい。多和田、十亀は1年目から大きく変化した部分はありません。渡邉という逸材を潰してしまうんではないかと今から不安で夜は渡邉がエースになることを妄想して寝ています。

・チームでの役割

今井とともに2枚看板となってもらいたい。上手く育成できれば9回のエースとなることも考えられるレベルの宝です。今井&渡邉がカード頭、多和田&松本が2戦目となることを夢見ています。

1年目は身体作りをしつつ、現状先発がスカスカのため時折1軍でも投げるといった形で、しっかりとプランを立てて育成して欲しい、っていうかして(懇願)。


<3位  山野辺 翔  内野手>

三菱&トヨタの自動車二遊間を結成よ!(3位は早くね?と一瞬思いました)

・特徴

小柄ながらパンチ力を秘め、盗塁も狙える走力、守備範囲の広い二塁守備と三拍子揃った選手です。右打ちの楽天・茂木といった評価もあるようですが、私は勝手にアストロズのホセ・アルトゥーベをイメージしています。高校では齋藤大将、大学ではロッテ・佐々木とチームメイトでした。

・懸念

懸念らしい懸念はあまり浮かびません。ただ、大卒社会人、3巡目と源田とかぶる部分が多く、また浅村の移籍で二塁が空いたため、どうしても期待が大きくなってしまいます。その期待に押しつぶされないことを祈ります。源田は大当たりの中の大当たり、更に走り打ちの矯正が成功したなど特殊な例となっている部分があり、それを基準にしてしまうのはさすがに気の毒かなぁと。

・チームでの役割

即戦力です。源田が代わりがいないから、という理由での獲得となっていますが、大学から二塁専任です。外崎のショート守備はなかなか厳しいものがあったため、源田の控えではなく浅村のFA対策と見るべきでしょう。

仮に山野辺を取らないでいたら、外崎はセカンドに付きっきりになってしまい、中村、栗山を休ませづらくなっていたでしょう。山野辺がいるだけで外崎をサードでも外野でも使えます。外崎って本当に最高だぜ。

ということで、1年目からガッツリレギュラー!というよりも、二塁を埋めながら代走、外崎をサードに移しての守備固めといった起用法となるかなと。もしガッチリポジションを確保するなら、打率.250、HR15、盗塁20くらいはやっていただきたい。実はユニフォームの購入を考えていたり個人的に期待しています。背番号は4かなぁ、4だよね?4にしろ。



ということで3巡目まで振り返ってきました。残りの7人は次回にさせて頂きます(情報が少ないからっていうのはナイショだよ)。ここまでで勘の良い方はお気づきでしょうが、私はかなりの大当たりドラフトだと考えています。今回取りあげた上位3名は正直文句のつけ所がありません。指名直後は山野辺に「ん?」と思いましたが、今では会心の指名だったと考えを改めました。

次回は(多分選手紹介とかの文字が減るだろうし)ドラフトの総括とともに2019年の予想布陣なんかも書ければいいかなと思います。

拙く、まとまりのない文を最後まで読んでくれた変わった趣向をお持ちな皆さんに本当に感謝しています。ありがとうございましたm(__)m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?