見出し画像

2人に1人以上が結婚していない男女から生まれてきている国の恋愛事情とは


唐突だが、突き詰めると人間の本能は「生存」と「生殖」だ。つまり、食べるために働いて、食べて寝て、そして、セックスして子供を作ることだ。

「生存」に関しては異論がないだろう。「生殖」に関しては、より本能的に生きているであろう、ケニア人の男達がJensen氏の質問を笑い飛ばしたことが一つの答えになっていると言える(その際のエントリーのリンクを添付する)。

父親にならないことなど考えられない ~ 45歳の上限に到達する ~

子作りに関して女性は年齢的な制限があるが、男は精子の質こそ衰えるものの、高齢になってからも子供を作ることが可能だ。

その人間の本能である子供を作ることが、女性の社会進出が進んだノルウェーではとても悲しいことに、4分の1の男達はできないのだ。

特に"中流の上"クラスの男達がそうなっていることは、仕事に励む男としてはあまりに辛すぎるところだ。

なぜなら彼らこそが、ノルウェーの1人あたりGDPが世界第2位であることを支えている存在だからだ。

一方、子供がいない女性は10%強。25%の男が子供を作れないのに、90%近くの女性が子供を作っている。

そんなノルウェー人の女性たちは、一体誰と子供を作っているのだろうか?

そう、先日のエントリーの通り、ノルウェーの女性は男達を"リサイクル"し、既に子供がいる男達と子供を作っているのだ。

世界で最も女性の社会進出が進んでいる国では男が”リサイクル”されている

ノルウェーの婚外子率は実に55%に上る(出典:「Non-Marital Birth, US. and Euro European Nations」)。

画像1
画像2

なお、日本の婚外子率は2.1%のため(2008年時点)、3%以上が記載されている上記の調査には掲載されていない。
(出典:厚生労働省「結婚に関する意識」図表2-2-1「世界各国の婚外子割合」

つまり、ノルウェーでは2人に1人以上が結婚していない男女から生まれてきているのだ。

婚外子が既に当たり前の世の中になっているのだ。そういう世界では、女性はどのように行動するのだろうか? 

そう、既に結婚している男、子供がいる男と恋愛し、子供を作ることをまったく厭わなくなるのだ。

日本ではこれはとても批判されるが、

婚外恋愛を批判する権利など誰にもない

男なら誰もが、結婚しても他の女性と恋愛する可能性があることを理解するだろう。

婚外恋愛できるほど女性から好かれる男性にとっては、つまり、モテる男達にとってノルウェーは、とても過ごしやすい国のようだ。

他方、モテない、いわゆる非モテの男達にとっては、とても住みづらい国だろう。

父親になりたいと思っても、小さい頃から勉強してある程度のお金を稼げるようになっても(≒「全てはモテるため」)、女性達は既に父親になっている男達と子供を作ろうとしてしまうのだから。

婚外子率が異常に低い日本であれば、「結婚カード」を切ることにより結婚できて、子供を作れていたのかもしれない。

だが、女性の社会進出が進んだ国では、「結婚カード」はワークしないようだ。

日本人の女性にとっては、これは何とも皮肉な結果なのかもしれない。

多くの日本の女性達が婚外恋愛を批判する。そして、結婚していないのに子供を作るなどありえないと強く主張する。

だが、女性の社会進出が進んだ北欧諸国では上記の婚外子率の高さから、婚外恋愛が行われていること、及び、出産するにあたり結婚しているかどうは重要視されていないことは明らかだろう。

無論、冒頭に記した通り、ノルウェーをはじめとした北欧諸国の税率は日本と比較してかなり高く、いわゆる「高福祉高負担」となっている。

そのため、未婚の母でも生活に困ることなく、子供を育てられる環境が整っていることは記載しておく必要があるだろう(妊娠中の検査から出産まで全額無料、子供の医療費・教育費は原則無料、ベビーカー使用者は交通費無料、結婚していないカップルも育児休暇の対象等)。

このエントリーの著者であるオレは男だ。


もし自分がノルウェー人で、父親になりたいのに非モテで女性を振り向かせられないため、子供を作ることができず、そして、もう既に子供がいる男が別の女性とまた子供を作っている姿を見たら、おそらく嫉妬せずにはいられないだろう。

ノルウェーのモテない男達が不憫でならない。

女性の社会進出が進むと、女性は相手の男が結婚しているかどうか、子供がいるかどうかに拘わらずにいい男と、そう、モテる男と恋愛する。そして、子供を作る。

そんな国々の出生率は、先進国の中ではかなりの高さを誇っている(ノルウェー:1.85人、アイスランド:2.04人。いずれも2012年時点の数値。日本は2012年時点で1.41人。現在、安倍首相が掲げる「新三本の矢」により、出生率1.8を目指している)。

その結果、モテる男はますますモテて、非モテな男は子供を作れず、辛い人生を送ることになる。

モテない男達にとって、これはものすごく辛いことだ。だが、これが北欧の現実だ。

そして、結婚に対して時に宗教的とさえ言われるほどまでにこだわり、結婚していないのに出産するなどありえないと考えている日本の女性達にとっても、これが女性の社会進出が最も進んだ国での現実だ。

もしノルウェー人に生まれ変わっても、リサイクルされる方の男になりたいと強く思った。


ケーゴ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?