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俺物語-荒木謙信(社3)

〜俺物語〜

タイトル:趣味

これは親にも言ったことがない。実は僕は野球ではなくバスケをしたかった。とてつもなくバスケがしたかった。甲子園よりNBAに惹かれていたのだ。高校入学時、バスケをしようと親にゆうつもりだった。しかし、家庭内では野球もちろんするだろうという雰囲気。まだ白球を追いかけなければならないという絶望感が襲った。しかし、大学ではサークルでもいいからバスケをしたい。そう考えていた。そして、ある日監督に呼び出された。内容は野球のスポーツ推薦だった。神様は僕にバスケをさせてくれないらしい。おそらく、野球よりバスケの方がルールに詳しい。恥ずかしい話だが、高校時代にスリーフィートラインを引いてくれとお願いされた時、何が何だかわからず、一塁線の白線をなぞって引いた。つまり、最初から引かれている一塁線をもう一度引いたのだ。結果試合までにスリーフィートは引けておらず高校一年生の僕は監督にブチギレられた。そこから、ラインには一切触れていない。おそらく野球選手よりNBA選手の方が多く言える。おそらくというか絶対だ。表面上では中日ファンである。部活でもバイトでもこれで通っている。そのため、よく店長から中日の話を振られる。もちろん僕から発せられる言葉はそうですよね、わかります、そうなんですよ、といった言葉だらけだ。なぜなら僕の頭はマイケルジョーダンでいっぱいだからだ。中日の話をしている時、ジョーダンのハイライトが頭の中で流れている。しかし、どの時代も部活仲間は大好きである。中学時代には好きな女の子に振られ、駐輪場で泣き喚くかわいい友人やバスで居眠りしており、監督にボコボコにされた最高の友人がいた。高校時代にはショートフライをかちあげ確信歩きをする良き友人や高校2年時に右から左バッターに変えられ、そこから三振の山をきずきあげた良き友人がいた。また大学時代では一緒に住み、うち1人は大学2年の時に突如姿を消し、また1人は歴代最多ポール間走記録を保持している。また、ツッコミがピカイチのADACHIといった魔物や飲み仲間のどひ、昼飯には必ずいる中井がいる。これ以上あげるときりがないが最高の仲間に恵まれている。ただ俺はバスケがしたかった。

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