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俺物語ー島田優斗(建3)

〜俺物語〜

タイトル:野球ってホンマに楽しいねん

平素より弊部の活動にご支援とご声援を賜り、誠にありがとうございます。関西学院大学体育会準硬式野球部の副主将を務めています島田優斗と申します。俺物語ということで僕の野球人生について、拙い文章ではございますが、綴らせていただきます。

僕は野球を始めた時の記憶がありません。物心ついた時には野球ボールとバットを両手に握りしめていました。そうです。私は野球というスポーツをすることが生まれた時から決まっていました。両親が元スポーツ選手であり、父が大学まで野球をやっていた影響で僕の野球人生がスタートしました。

幼稚園の頃は父と作った新聞紙のボールを使い、よくキャッチボールやバッテイング練習をしていたそうです。初めて買ってもらったグローブがNIKEだったことをすごく覚えています。小学2年生になると小学校の少年野球チームに入団しました。小学4年生になると硬式野球チームに入団しました。友達が全くいないチームに1人で体験に行き、元々シャイだった僕はすごく馴染むのに時間がかかりました。けど、小学生特有の「出会った人全員友達」みたいなノリで周りのみんなはすごく優しくしてくれました。体験の日にお母さんのお弁当を食べている時に寂しくて少し涙してしまったのも今となれば良い思い出です。

そして、小学4年生から本格的に硬式野球(リトルリーグ)を始めることとなりました。小学5年生で新人戦で優勝し、小学6年生では全国大会3位という結果を残すことができました。幸いなことに、僕はそのチームの3番投手・遊撃手という形でチームに貢献することが出来ていました。全国大会でも初戦に完封・ホームランを記録し、自分の全盛期であったといっても過言ではないくらい活躍することが出来ていました。しかし、その活躍の裏には血と汗と涙がありました。打てない、守れない日は父に熱血指導され、土砂降りの中泣きながら外でバットを振った日もありました。帰りの車での父の第一声でその日の夜が地獄か天国か決まっていました。母が泣きじゃくった僕を抱きしめて、慰めてくれました。この時期が僕の人生で唯一「野球をやめたい」と感じる期間でした。
けど、今思うとこんなにも熱意をもって指導してくれていたからこそ、活躍できてたのだと思っています。当時はすごくキツかったけど、今ではよく家族の笑い話になるし、お父さんも丸くなったなぁっていう話になるので、それはそれで良い思い出かなっておもってます笑

中学校では陸上部に所属しながら外部で硬式野球をしていました。中学校から塾に通わせてもらい、本気で勉強にも取り組みました。いっつも送り迎えをしてくれたお父さん、お母さんありがとう。塾後に用意してくれていた夜食が毎日の楽しみでした。
中学校の時に僕の中での勉強に対する認識が変わりました。「高校は勉強で行きたい」と思うようになりました。小さいころから野球しかしていなかった自分がこう思うようになったのは父の影響です。何度か父と真剣に進路について話す機会があり、その時に父が言っていたのは「目先だけではなく将来を見据えたほうが良い」ということでした。この時に僕は、「野球よりも勉強の方が大事」という考え方になりました。

その後、念願の奈良県立畝傍高等学校に入学することができました。ずっと憧れていた高校野球が出来ると、ワクワクしながら入学しました。僕は1年生の夏からベンチに入ることができました。2年生からチームの主力として試合に出場させていただき、最高学年になるとキャプテンを務めました。
僕は高校野球に対して、すごく後悔があります。あの時もっとこうしていればと考えて、なかなか寝付けない日も多々ありました。高校のチームメイト何人かには話したことがあるけど、自分がキャプテンで良かったのか、もっとチーム全体を見るべきだったと今さら考えても仕方ないことをよく考えます。こんな頼りないキャプテンを支えてくれて、尊敬してくれたチームメイトには本当に感謝しています。「俺らのキャプテンはすごいやつ」って言ってもらえるようにこれからも精進していきたいと思います。

大学に入ると硬式野球部に入部しました。しかし、1年生の秋に肩を痛めてしまい、退部する事を決めました。今まで続けてきた野球をやめるという大きすぎる決断をなぜ出来たのか今でもわかりません。それから建築の勉強に集中しようと思っていたのですが、今まで自分を支えてくれていた野球がなくなったので自分の心から熱がなくなってしまった期間があり、すごく辛かったのを覚えています。退部してから3ヶ月後にやはり野球がしたいと思い、同じ学部に準硬式野球をしている人がいるということで話を聞きにいきました。その時に僕に準硬式野球の魅力を伝えてくれたのが中井誠(建 4)でした。「学生主体ということが1番の魅力。楽しく野球できるが、レベルは決して低くない。」ということを教えてもらい、見学にいきました。「レベルたかっ。」と初めて練習を見学した時にレベルの高さに驚いたのを覚えています。しかし、野球を本気でやるのに申し分ない環境だと感じ、入部を決断しました。

初めはBチームでの練習がスタートしました。そこで僕は現主将の福島裕也(教 4)に出会いました。準硬式野球部にもこんな熱い人間がいるのかと、当時の僕と同じくらいの熱量をもって野球に取り組んでいる裕也をみて、こいつとなら頑張れると感じました。練習試合の後に僕の家の前で2人で素振りしたり、2人で動画を撮りあって改善点について話し合ったり、練習後にグラウンドに残り2人で短ダッシュしたり、僕がここまで野球に対して本気になれているのは彼のおかげといっても過言ではありません。ありがとう。

準硬式野球部での活動は確かにしんどい事も多かったけど、楽しいことの方が多かったのかなっておもっています。リーグ戦でタイトルを獲得できたり、関西選抜に選んでもらったり、チームの副主将を務めることができたり、今まで生きてきた中でいっちばん濃い時間を過ごせていると思います。

僕は今のチームがほんとに大好きです。少し言い合いになったり、幹部に対して本気で意見をぶつけてくれる選手がいたりと、今年のチームは「幹部がチームを作る」のではく、「幹部を中心にチームを作る」というチームだと感じでいます。福島世代は例年の幹部とは違い、圧倒的な権威というか威厳というかそういったものがあまりなく、学年の垣根さえ超えて意見を言い合ったりできる環境だと思います。本当に同期のみんなが幹部に寄り添い、一生懸命野球に取り組んできたからこそ、福島世代がここまでやってこられたのだと感じています。みんなありがとう。

僕はこのチームで日本一の景色を見てみたいです。もう一生であえないであろう最高のメンバーと日本一をつかみ取りたいです。


~同期へ~
おまえらは本間に最高です。みんなとする野球が楽しくて仕方ありません。副主将として頼りない僕を支えてくれてありがとう。ありきたりな言葉やけど、おれはみんなと一日でも長く野球がしたい。こんなに居心地の良いチームどこ探してもないと思う。最後まで野球を本気で楽しもう!! いろんなことがあったにもかかわらず、チームを支えてくれた亜美ちゃん!本間にありがとう!

~後輩へ~
個性豊かな選手が多くて、全員が本気で同じ方向を向けば日本一も夢じゃないとそう思えるくらい面白いメンバーがそろっていると思います。だからこそ、部活に入ったからには本気で野球と向き合ってほしいと思います。誰かがやるから俺はやらんでいい、何となくでいいかなみたいな甘い気持ちで貴重な大学生活を無駄にしてほしくないです。野球に対して真摯に向き合い、本気で野球を楽しんでください。楽しみにしています!!

~家族へ~
今まで何不自由なく野球や勉強をさせてくれてありがとう。野球選手としての僕はおとうの教えだけで形成されました。おとうからの指導を信じてきて本間に良かったと思います。そこそこ野球ができる人間に育ててくれてありがとう。おかあは誰よりも早く起きてお弁当作ってくれたり、毎日世界一おいしいご飯作ってくれてありがとう。おかあのせいで自分でつくるご飯がどうしてもおいしく感じれません。実家に帰ったらたらふくおいしいご飯食べさせてな!!弟たち!!君らはお母さんのおいしいご飯をいっぱい食べて勉強も運動も楽しんで頑張りなさい!!


~最後に~
僕は「なるようになる」「何事も楽しんだ方が良い」という言葉を大切にしています。大学受験の時も野球においての勝負事の時も、こんだけ頑張ってんからなるようになる、どーせしんどいことするんやったら楽しんだ方が良い、という気持ちであらゆる壁に立ち向かってきました。
悔しい思いをした日は夜中3時からバットを振ってみたり、大事な試合の前には縁もゆかりもない神社に走って行ってお参りしてみたり、一人でグラウンドに自主練に行ったりと大学野球に対しては誰にも負けないくらい本気で向き合ってきたと思っています。

最後は自分たちがやってきたことを信じて、思いっきり野球を楽しむだけだと思います。
新チームはじまってから少しずつ結果が出だして、チームメイトからの期待の中、活躍できた試合が本当に楽しかったです。采配をさせてもらい、副主将としてチームを引っ張る立場になってからは、みんなの活躍が自分のことのようにうれしいです。みんな頑張ろうな。

すごく長くなりましたが、最後まで読んでくださった方々本当にありがとうございます。

「雰囲気で圧倒するチーム 関西学院大学準硬式野球部」は今年必ず日本一を達成します。

俺らならやれる。最後まで裕也を、チームを信じてやりきろう。

以上で僕の俺物語とさせていただきます!ありがとうございました。

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