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のどの加湿は夏風邪予防に有効?

のどや鼻の表面の粘膜は、ウイルスや細菌が侵入してくるのを防ぐために、「線毛」と呼ばれる微小な毛で覆われています。この線毛が乾燥すると、異物を排出する力が弱まり、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。

過去にアイスランド大学の研究者がまとめたレビューによると、乾燥によって線毛の異物排除機能が妨げられることがわかりました。特に40度以上または30度以下ではこの機能が阻害されるため、のどの健康維持には湿度と温度の管理が非常に重要であることが示されています。

さらに、のどの粘膜は日々異物を取り除こうとするため、かなりの負担がかかっています。このストレスや空気中の乾燥によるダメージから保護するためには、線毛に十分な水分を供給し、侵入した異物やウイルスを体外に排出することが肝要です。のどの粘膜が乾燥すると、異物排除の機能が損なわれるため、多くの人が冬には加湿器を使っていると考えられます。

夏は湿度が高いため、逆に冷房時の乾燥に気を配らないことが多いかもしれません。そのような時には、乾燥からの影響を軽減するためにも、こまめなうがいやマスクの着用、加湿を行うことが推奨されます。

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