首が痛む女性の治療例

【腰痛はよくなったものの】

もともと腰痛があった40代女性。腰痛がおさまった後は、背中の痛み、肩の痛みと痛みの場所が変化していきました。その都度、もみほぐしなどで、対応してきました。ところが、ある時から、首全体が痛むようになり、じっとしていても首の後ろ側がひりつくように痛み、動かすのもつらいようになりました。

【首の痛み】

首の後ろ側に触れると、右側の首の後ろ側から肩にかけて、太い柱が立っているように固まっています。痛むところをピンポイントで「ここです」と教えてくれました。首のちょうど中間くらいの場所です。触れると丸く固まっています。

もみほぐしでは、首を施術しないお店も多いようで、首に痛みが出てからは他の整体院や接骨院へ行くようになりました。施術当日は、痛みもひき、快適に過ごせるそうですが、翌日からまた元通りにもどることが多いそう。

【今回の鍼の施術】

痛む場所（Aとする）に原因があることも多いのですが、他の場所（Bとする）に原因があることもあります。Bに原因があると、Aの痛みが戻ってしまうことがよくあります。今回、背中、特に肩甲骨の内側を触れてみると、かなり硬い場所Bがありました。押すと痛みも出ます。Bへ鍼をしました。首の中間のAの硬さが減り、首を動かしたときの痛みも軽減しました。

【さらに別の場所に鍼をすることも】

Bを、また別の場所（Cとする）から緩めることもあります。BやCは、ツボ、と呼ばれ、鍼をすることにより、Aの痛みや硬さ、コリなどを軽減させます。鍼の勉強会では、こうしたツボの位置を正確にとる練習をしています。