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同じやり方で作曲すると同じ曲しかできない

DTMで作曲するためには、様々なアプローチが存在している。メロディーを基盤にして構築する手法、コード進行に焦点を当てる手法、またはベースやギターのリフからスタートする手法などがその一例である。

これらの手法は、作曲者それぞれが独自のスタイルを築くうえでの出発点となる。多くの作曲者は、自身が得意とする手法に従って楽曲制作に臨んでいる。

しかしながら、あまりにも慣れ親しんだ手法に執着しすぎることは、創造性に制約を与える可能性がある。いわゆる「手クセ」というようなものが出てくる。

私自身はコード進行を最初につくり、そこから音楽を組み立てていく方法を取ることが多い。これ自体はよくある、メジャーな方法だと思う。しかし、このアプローチにも落とし穴が存在する。

コード進行を先に決めてしまうと、メロディーを作るときに、そのコード進行が制約になる。どうしてもコードトーンを強拍に置こうというような意識が強く働く。結果として単なるアルペジオのような特徴の薄いメロディーが出来上がる。これは特に歌を作るときには致命的な違和感をもたらすことがある。

同じ手法に偏り続けることは、成長を妨げる一因となり得る。これは音楽に限らず一般的な原則である。新たな方法を調べ、挑戦し、試行錯誤を通じて新しい引き出しを増やしていくことが重要である。これにより、自身の表現力を豊かにし、芸術的な成長を遂げることができる。

新しい手法への探求心と柔軟性が、豊かで多様な楽曲を生み出す鍵となる。そんな気がする。

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