RRRを見たあとに英国のボタニカルアート展に行くとこういうこと考える、という話。

2023/4/8にふせったーに書いた文章です。

元々植物画好きでボタニカルアート見に行ったんですけども、食べる植物を中心にした展示だったので、英国の食文化の解説が多いんですよね。

解説に何度も出てくる「植民地」の文字……(RRRを思い出してめそ……となる)

全体を見て感じたのは英国ってやっぱり恵まれた土地じゃないんだな……ってことですね。年間で天気があんまり良くないのとか、湿気とか、あと島国だから単純に土地も少ない。もう本当に限られた植物しか元々なくて、アフリカやインドから別の植物持ってきて、研究のために植物学やボタニカルアートが発展した歴史があって。あと紅茶飲む前はお酒を飲んでたんですよね。生水と比べるとそっちの方が衛生的だからって理由で。そのせいでアルコール中毒がすごい多かったとか……紅茶は殺菌作用とかあるし、アルコール中毒にはならないから広まっていったらしいという。人間水分とらないと生きられないから、イギリスの人にとって紅茶って嗜好品じゃなくて必要不可欠なものだったんだろうなぁ……。RRRでラーマ兄貴の危機をビームが薬草を用いて二度救うじゃないですか。いやいやいやそんな即効性は……と思うところですが、即効性はともかく、薬草、所謂ハーブやスパイスって、それはそれは貴重なものだったんですよね。今ほど医療が発達してなかったので治療にはそういったものを使うしかなかった訳です。イギリスだと代々家のハーブガーデンを大切に引き継いでいるらしいし。で、インド料理ってやっぱりハーブやスパイスをたくさん使うじゃないですか。たくさん使うってことはそれができる環境だからそういう食文化になっていったわけで。あとRRRでは広大な自然が印象的でもある。森、温かい日差し、心地よい風。美しいインド。美しい、ビームの歌。私別の伏せで歌うビームこそが奪われ蔑ろにされてきた美しいインドの象徴みたいに感じるって書いたんですけど、やっぱり、その美しいインドの環境がイギリスが欲しくてたまらなかったものだったのかなぁと感じました。アフタヌーンティーとかの優雅な文化が生まれたのは、鬱屈した環境からの解放もあったのかな……等と感じたり。国の発展は大切なことだけど、支配されてしまった方は辛いしなぁ……と色々な事を考えましたね~。大変勉強になりました。