アクセサリー売りの少女
はっきりと覚えている。それは2016年のある月曜日の昼下がりだった。月も季節すらも覚えていない。でもそれが月曜日だったのははっきりと覚えている。
彼女は10才くらいだっただろうか。一人の女の子が私の元にやってきて話しかけてきた。日本の子供、いや大学生ですら比にならないほどの流暢な英語で、彼女はどうやって顧客に対して魅力的に商品を売りつけるかを理路整然と話してくれた。本当に頭がいい子だなあと思ったが、まあたまに、神童と呼ばれる人たちは存在する。でも彼女は他の神童とちょっと違う